- 2002年度中間決算は、期首予想を上回る結果。年度見通しでも利益を確保。
- 営業利益・経常利益・当期利益とも2000年度中間期以降中間2期連続同期を上回る。
- 売上増加によってターンアラウンドによる改善効果が急速に拡大。
- トラック・バス分社により、乗用車、トラック・バスそれぞれの事業基盤及び経営体質を強化。
三菱自動車は、本日(11月12日)2002年度中間決算及び2002年度の年度決算見通し並びにターンアラウンドの進捗を発表しました。
エクロートCEO・社長は、「2年目を迎えたターンアラウンドは順調に進捗している。三菱自動車は、昨年度に比べ利益拡大に向け好位置にあり、今年度目標の必達を確実にしつつある。コルトの発売とトラック・バス事業の分社は、三菱自動車の将来の成長に向けた大きな前進となる。」と、語りました。
宇佐美トラック・バス部門COOは、「トラック・バス部門は厳しい市場環境においてもターンアラウンドの着実な実行により、国内リーディングメーカーの座を堅持している。来年1月のトラック・バス事業の分社により、ダイムラークライスラーとの提携を加速させ、グローバルプレーヤーとして更なる成長を目指す。」と、述べました。
1.2002年度中間決算及び2002年度の決算見通し
1997年度以降の売上高の減少に歯止めがかかり、2002年度中間期の売上高は前年同期に比べ5.6%増の1兆6,189億円となりました。損益面ではターンアラウンドの進捗により、営業利益は235億円、経常利益は189億円、当期利益は66億円となり、前年同期に比べ営業損益で+366億円、経常損益で+463億円、当期損益で+381億円の大幅な改善を達成しました。
2002年度決算見通しは、依然として厳しい市場環境にありますが、ターンアラウンドによる改善をさらに加速させることにより、売上高3兆4,000億円、営業利益770億円、経常利益550億円、当期利益380億円を確保する計画です。
2.乗用車事業
2001年度にスタートしたターンアラウンドは当社の黒字体質への転換に大きく貢献しました。2年目を迎えるターンアラウンドは順調に進捗しており、コスト削減、コア事業への選択と集中、プロセスの最適化に加え、ブランド力向上と商品展開の充実により、ターンアラウンドを更に加速させます。
ターンアラウンドによる更なる改善
2002年度のターンアラウンドによる改善は初期目標である1,750億円を大幅に上回り、2,650億円を予想しており、経営基盤の強化に大きく貢献できる見込みです。
うち資材費については、2001年度から2003年度の3年間で15%削減するという初期目標を早期に達成できる見込みです。なお、本年6月には取引先とグローバルでよりオープンな関係を構築するため、取引先協力会「三菱自動車柏会」を解散し、購買活動の効率化、グローバル化を加速しています。
2002年度乗用車事業の地域別見通し
2002年度の乗用車事業の売上高は2兆7,000億円の見込みで、前年度に比べ 1,800億円増加する見通しです。また、営業利益は670億円(前年度307億円に比べ2倍以上の増益)、営業利益率は2.5%をそれぞれ見込んでいます。
1)日本
2002年度上期の日本国内販売台数は163,000台でしたが、年度では 374,000台を見込んでいます。国内の「コルト」の発売による商品ラインアップの強化に加え、2003年1月から新しい国内販売体制へ移行することにより、国内でのターンアラウンドを加速させていきます。
2)北米
2002年度の北米販売台数は前年度から12%増加し、36万台を達成する見通しです。これらの伸長は10月の「アウトランダー」(日本名:エアトレック)の投入や明確なブランド力の構築によって得られるもので、インセンティブについても引き続き低水準で推移しています。また北米地域での基盤強化のため、本年9月からカナダでの販売を開始しており、2003年初めからメキシコでの販売も開始する計画です。
3)欧州
利益車種への集中、販売網の再編、更にオランダNed Carの生産体制の再構築等により2002年度の損失は2001年度から半減する見通しであり、欧州でのターンアラウンドは順調に進捗しています。なお、2002年度の売上台数は20万台程度を見込んでいます。
4)アジア及び他地域
2002年度上期のアジアおよび他地域での売上台数は354,000台で、前年同期比25%増を達成しており、また年度でも695,000台に増加することを見込んでいます。中国ではダイムラークライスラーとのアライアンスの一環として、北京ジープ社でパジェロスポーツ(日本名:チャレンジャー)とアウトランダー(日本名:エアトレック)を生産するなど中国での有益なビジネスの拡大を図っています。
新商品の投入計画
将来の成長を確実にし、乗用車事業の基盤強化のために有望な新商品を積極的に投入していきます。2002年〜2007年にかけて三菱自動車は日本国内で15、北米で
12、欧州で14、その他地域で12の新型車を投入する計画です。
ダイムラークライスラーとのアライアンス
開発分野では、三菱自動車とダイムラークライスラーのスマートが2004年の欧州での新しいコンパクトカーの投入のために協業を進めています。同じプラットフォームと共通の部品・コンポーネントを使用することにより大きなシナジー効果が期待できます。
また、オランダのNed Carでは同コンパクトカーのスマートとの共同生産が計画されており、さらにドイツで建設中の当社とダイムラークライスラーの折半出資のエンジン工場からは同車のため最新のガソリンエンジンが供給される計画です。
三菱自動車とダイムラークライスラーのクライスラー・グループは、小型車(Cセグメント)及び中型車(Dセグメント)における共通のプラットフォーム及びコンポーネントを活用する協業プロジェクトを検討しています。さらに、現代自動車及びクライスラー・グループとの間でガソリンエンジン共同開発計画が合意されており、同エンジン計画は年間150万基規模で多大なコスト削減効果をもたらします。
また、成長著しい中国市場への拡大強化のため北京ジープ社で2車種の三菱車を生産することを最近発表しました。その他、南アフリカや東欧だけでなく、カナダ及びメキシコでもダイムラークライスラーの販売流通網を活用し、海外での基盤強化を図っています。
3.トラック・バス事業でのシナジー効果の拡大
国内の商用車需要が依然低水準で推移するなか、2002年度上期のトラック・バス事業の売上高は3,425億円、営業利益は20億円に止まりました。しかしながら、国内で新商品を投入すると共にアジア、中近東向け台数が回復したことにより、通期では売上高を7,000億円、営業利益も100億円となる増収増益を見込んでいます。トラック・バス事業は、すでに2000年度にターンアラウンドを達成し、利益体質を確立していますが、2002年度は同事業のターンアラウンド第2段階のスタートになります。
トラック・バス事業が分社し、2003年1月6日に三菱ふそうトラック・バス株式会社が設立されます。三菱ふそうは、ダイムラークライスラーから直接出資を得ることにより、同社との協業効果が拡大すると共に、世界ナンバーワンのトラック・バスグループの一員としてグローバルな事業基盤の強化が可能となります。
ダイムラークライスラーとの協業によるシナジー効果は、品質・コスト・商品力の向上による国内外での優位なマーケットポジションの確立、購買・先進技術投資・開発等のコスト削減、さらにグローバル規模における販売流通網の相互補完が見込まれます。
このレリースに記載されている三菱自動車の現在の計画、戦略、確信、業績等の見通しなどのうち、歴史的事実でないものは将来の見通しです。これらの将来の見通しは現在の期待、予想、見通し、予測から得られた経営陣の判断に基づいています。これらの期待、予想、見通し、予想には、リスクや不確定な要素、仮定が含まれており、記載の見通しとは大きく異なる場合があります。従いまして、これらの業績の見通しのみに依存することは控えるようお願いいたします。また、新たな情報、将来の出来事、その他の進展の結果、これらの見通しを変更することがあります。
以上