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DATE 2004年06月29日
三菱自動車6月29日記者会見 幹部挨拶

 

2004年6月29日記者会見 岡崎CEO 挨拶

  CEOの岡崎でございます。

本日はお忙しいところ、ご出席くださいまして、誠にありがとうございます。

まず初めに、今般のリコールに係わる一連の事態につきまして、多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますこと、並びに、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々に深くお詫び申し上げます。

さて、本日の株主総会で、新生三菱自動車の体制が固まり、ここに勢揃いしておりますメンバーで再生計画に取り組んでまいります。去る5月21日に再生計画を発表させて戴いて以来、信頼の回復と自立再生を目指して、三菱自動車の経営変革を進めてまいりましたが、本日新体制が固まったことで更に変革のスピードを加速していきたいと考えております。

また、6月24日に三菱グループの各社や、アジアでの重要なパートナーである中華汽車から優先株の払込を頂き、6月28日には金融機関による債務の資本化が実行されたことをご報告申し上げます。企業倫理委員会につきましても、元最高検察庁刑事部長で、その後預金保険機構の理事長を歴任されました松田昇氏にご就任いただくことが決定致しました。

再生計画の基本線については、まったく変更はありません。私どもはこの計画を粛々と、そしてスピード感をもって実行していく所存であります。計画の大きな柱となるCSR推進本部、事業再生委員会、企業倫理委員会については、のちほど、それぞれの部局のトップからコミットメントを語ってもらおうと思っています。

私からは、CEOとしてコミットしたいポイントを3点お話させていただきます。

まず、再生計画の数値目標に対するコミットメントであります。6月16日の記者会見では、本年度の国内販売計画に下振れリスクが発生しており、これを挽回するために追加のコスト削減策を行うことをお話致しました。足元の事業環境は、相当に厳しいものであると理解しており、今後も、現在想定しているシナリオにはないような事業環境の変化がおこる可能性があります。それはポジティブなものもネガティブなものもあると思います。しかしながら、この再生計画を必ず達成し、2006年度には当期利益の黒字化を果たします。再生計画の確実に実行する手法に関しては、事業再生委員会の安東委員長に後ほどお話をしていただきます。

次にリコール隠し事件の真相究明に関するコミットメントであります。本来2000年の時点でリコール隠し事件がなぜ起こったかということについての分析と反省、そして将来の対策がしっかりとたてられ、実行されるべきでした。しかしながら、今日にいたるまで、その当時の指示改修の決着がつけられず、皆様にご迷惑をおかけする事態を招いております。私は、4月30日の就任の時点から、この2000年問題についての総括をきちんと行うことをお約束してまいりました。まず、過去の指示改修案件92件について調査を行い、リコールや改善対策に該当する30件についてご報告をさせていただきました。その後、皆様に安心していただくため、更に調査の範囲を広げ、鋭意作業を進めております。今後とも経営の透明性という観点から、調査で判明した事実を都度ご報告していくことに重点をおいて情報開示をさせていただきます。

また、本件が海外でのリコールや、訴訟につながるのではないかという懸念をお持ちの方がいらっしゃると思います。この点につきまして、現状をご説明します。日本でのリコールに該当する車両については、その国にリコール制度があるかどうかにかかわらず、現地の販社を通じてお客様に連絡をとり、各国の法規や事情に照らし合わせて必要な措置を取るのが基本方針であります。リコールや改善対策に該当する30件についても既にこの方針に則って世界各地に指示を出しております。今回の30件を国別・機種別にチェックしたところ、例えば米国向け車両は、装備仕様・エンジンなどが日本の車両と異なり、すべてリコール対象外であることが確認されています。
従いまして、国内でのリコール隠しが、海外で大規模なリコールや訴訟に発展する可能性は低いと考えております。

最後にコンプライアンスと企業風土の変革に対するコミットメントであります。6月16日の記者会見では、ここにいる古川副会長から立ち上げ段階での構想をお話しました。前回は、コンプライアンス第一、安全第一、お客様第一という三つの理念のうち、コンプライアンスに関する工程表をお配りしました。そして、役員全員がコンプライアンスを最上位において行動することを誓約書に署名する予定であることもお話し致しました。今日は古川副会長からその後の進捗状況に加え、安全第一、お客様第一という理念を浸透させるためにCSR推進本部がおこなっていく工程表についても紹介してもらいます。私は、コンプライアンスの遵守と企業風土の変革は、三菱自動車を変革する上での重要なポイントであると考えており、是非達成致します。

以上、CEOとしてコミットする三つのポイントについてお話しました。それでは次に多賀谷社長からお話をさせていただきます。

 

2004年6月29日記者会見 多賀谷COO 挨拶

  COOに就任致しました多賀谷です。

開発・購買・製造・販売・品質保証・管理部門などの全てのオペレーションにわたり、私が新生三菱自動車の先頭に立ちます。

ただ今、岡崎が申し上げました通り、当社は非常に厳しい事業環境にあります。
しかし、そうした環境であればこそ、「有言実行」。言ったことは機を逸さず実行し、この難局を乗り切ります。

事業再生へ向けた具体的なフレームとアクションプランについては、後ほどフェニックスキャピタルの安東社長より、当社の若い力の知恵と汗の結晶という形で説明して頂きます。私はその問題提起とアクションプランを真摯に受け止め、とにかく実行あるのみです。

COOとして、何にも優先し、直ちにしなければならないのは、自らが3つの現場に足を運ぶことです。

真っ先に行かねばならないのは、製造の現場であります。お客様に安心してお乗りいただける車をお届けするために、品質管理の徹底にあらん限りの力を尽くします。

そして次に、内外でお客さまに直接接している販売の現場に行きます。お客様の声を直かに伺い、お客さまの思いを肌で感じ、それを当社の全てのオペレーション現場にそのまま伝えます。

そして、開発の現場へ行き、未来を拓く新車の夢を語り合います。

こうした、FACE TO FACEの語り合いを私は全てに優先します。

三菱自動車を新しく生まれ変わらせるために、全精力を掛けることをここにお約束し、御挨拶に代えさせて頂きます。

 

2004年6月29日記者会見 古川CBEO 挨拶

  新設のCSR推進本部長に就任を致しました。宜しくお願いを致します。

先ず、本日、株主総会後の取締役会において、会長、社長を始めとする取締役各位から「三菱自動車ではコンプライアンスを企業理念の最上位として行動する」旨の誓約書に署名して戴きました。誓約書の雛型はお手元に参っていると存じます。
更に、本会見直前に、全執行役員からも同じ誓約書に署名のうえ提出して貰いました。
ここにその全部がございます。この誓約書を、今般、当社の「企業倫理委員会」委員長に就任して戴くことになった松田昇さんに提出することから、私どもの企業倫理、企業風土の改革へ向けた第一歩が始まります。

私は当社に着任して20日程になりますが、その間で分かったことは、当社には、他社に較べても決して見劣りしない企業倫理規定や運営要領などが既に存在するということであります。にも拘わらず今日の事態に陥ったということは、残念なことに、それらが全く機能していない。つまり、経営改革に不可欠な「PLAN→DO→SEE」というサイクルの「PLAN」だけはあったが、「DO」がばらばらで、「SEE」は全く無かったと いうことであります。
本日からCSR推進本部は、「DO」を促し、「SEE」を徹底させ、新たな「PLAN」への道作りに全力を尽くします。そのために全ての計画に期限付きの工程表を作り、公表することに致します。「コンプライアンス第一」については、既に6月16日に工程 表をお出ししてあります。本日追加させて戴いた2枚の資料は、先日「コンプライアンス第一」の工程と同じように、「安全第一」「お客様第一」を全関係者に徹底させるための工程表のアウトラインになります。

失った信用と信頼はあまりにも大きく、回復の道は真に険しいものと覚悟しています。
最早、考えている時間や余裕はありません。一歩一歩の実践あるのみ、今日からお手元の工程表に従って直ちにアクションを始めます。

なお、企業倫理委員会の委員長に就任して戴いた松田昇さんから、就任に際してメッセージを頂戴しております。既にその一部は報道されておりますが、本席をお借りしてその全文を読ませて戴きます。

添付資料.1(誓約書) (PDF、1ページ、104KB)
添付資料.2 (PDF、3ページ、263KB)

 

2004年6月29日記者会見 松田 昇 企業倫理委員会委員長 挨拶

  わたくしは6月25日に三菱自動車の要請を受け、本日、同社が新設する「企業倫理委員会」委員長に就任致しました。

現在、世間の三菱自動車を見る目は極めて厳しく、信頼の回復は一朝一夕になるものではありません。

そうした状況の中で、私は、三菱自動車が現在必死になって取り組んでいる企業倫理・企業風土の改革と品質改善に向けた取り組みの姿勢を、企業の存立をかけた真摯なものとして受け止めました。

社外有識者からなる企業倫理委員会は、その改革の動きがたゆむことのないよう、「社外の眼」「世間の常識」という視点から、コンプライアンスの確立に向けて同社の経営陣に対し臆せず意見を述べる所存です。

三菱自動車がこれを契機に社風刷新を一段と進め、「コンプライアンス第一」「安全第一」「お客様第一」の新しい三菱自動車として生まれ変わり発展するよういささかでも力を貸して行きたいと考えております。

 

プレゼンテーション資料(事業再生委員会の活動状況について) (PDF、14ページ、552KB)

* 岡崎CEOの「崎」の字に関して、正しくは「つくり」の部分は「大」の字に替わって「立」が入る。