それでは、これより第1回企業倫理委員会を開催いたします。
企業倫理委員会は、三菱自動車の取締役会の諮問機関として、取締役会に直接答申・提言し、また三菱自動車の中で品質監査と企業風土・企業倫理変革を担うCSR推進本部に対し指導・助言を行うものです。
世間の三菱自動車を見る目は極めて厳しく、信頼の回復は一朝一夕になるものではありません。
わたくしは、委員長として、三菱自動車が現在取り組んでいる企業倫理・企業風土の改革と品質改善の姿勢を、企業の存立をかけた真摯なものとして受け止め、信頼回復のために支援したいと考えております。三菱自動車のこの改革の動きがたゆむことのないよう、「社外の目」「世間の常識」という視点から、同社の経営陣に対し率直に意見を述べる所存であり、「コンプライアンス第一」、「安全第一」、「お客様第一」という新しい経営理念の実践と品質・ガバナンス面の監査体制の抜本的強化に向け第一歩を踏み出した三菱自動車を厳しく指導・助言したいと考えております。
企業倫理委員会がまず取り組むべき課題は、三菱自動車全体に対する信頼の失墜をコンプライアンスの面からいかに早く回復させるかについて「社外の目」から取り組むことであり、このためには一連のリコール問題の総括が不可欠と思われます。同時に、今回の企業改革の柱である「コンプライアンス第一」の考え方を、真に、三菱自動車の現場を含めた全社レベルまで浸透させること、そのための同社の取組や努力について報告を受け、必要な提言等を行うことであると考えております。
産業再生法の認定を受けるなど、三菱自動車の再生に向けた動きが始まりつつあります。このチャンスを確実に生かし、三菱自動車が自力再生に向けて全社を挙げて最大限の努力をすることを期待しております。
「おごらず、気負わず、そしてひるまず」、皆さんと一緒にこの難題に取り組んでいきたいと思います。宜しくお願いいたします。
企業倫理委員会 委員長
松田 昇