三菱自動車は、2004年10月1日付で同社のモータースポーツ統括会社MMSP GmbH(ドイツ)の社長に鳥居勲(とりい・いさお/46歳)を起用する。同氏の就任は三菱自動車の事業再生計画で掲げるDNAの具現化と、その象徴とも言えるモータースポーツ活動の再構築に向けた大きな取り組みであり、現在MMSP GmbHで推進中のWRC活動再構築に向けた3ヵ年計画の確実な実施と好調に推移するクロスカントリーラリー活動の更なる発展を目指すものである。
三菱自動車のモータースポーツ活動責任者で常務取締役の貴島彰は「モータースポーツは三菱自動車のDNAを具現化する重要な活動です。MMSP GmbH前社長のスヴェン・クワント氏が就任以来わずか2年間で進めてきた変革の意義は極めて大きく、高く評価しています。また2004年パリダカにおける通算9度目の総合優勝と、当社初の本格的なワールドラリーカー『ランサーWRC04』の投入にも貢献してくれました。三菱自動車では、この変革を加速させ、同社のモータースポーツ活動体制を一層強化するために、三菱自動車社内での経験豊富な人材が不可欠との判断に至り、鳥居氏にMMSP GmbHを託すことにしました」と語った。
MMSP GmbHの社長に就任する鳥居は、三菱自動車の欧州開発拠点MRDE、北米開発拠点MRDAでミラージュ(欧州名:コルト)やGTO、エクリプスなどの車両実験を担当したエンジニアで、海外提携先との合同プロジェクトなどでも活躍した国際派である。三菱自動車は、鳥居の車両開発能力と豊富な海外経験、そして優れたマネージメント能力から、同社のモータースポーツ統括会社の指揮者として適任であると判断した。
鳥居は就任にあたり「WRC開発拠点(MMSP.Ltd/英国)にマリオ・フォルナリス、クロスカントリーラリーの開発拠点(MMSP SAS./フランス)にはドミニク・セリエスという名将がいます。私の仕事は彼らそれぞれのチームの能力を最大限に引き出し、三菱自動車本体との連携を一層高めることで三菱自動車のモータースポーツ活動を更に発展させ、同時にモータースポーツで培った技術や情熱を三菱自動車の製品やサービスにフィードバックしていくことです」と語っている。
尚、三菱自動車は2005年のWRC活動再開に向けた実戦テストとして、来る10月29日から10月31日までスペインで開催される2004年FIA世界ラリー選手権第15戦「ラリー・カタルニア」にジル・パニッツィとダニエル・ソラの「ランサーWRC04」2台体制でテスト参戦する。
またクロスカントリーラリー活動では2005年のパリダカールラリーでの5連覇と通算10度目の優勝に向けて、10月11日〜15日までアラブ首長国連邦で開催される「UAEデザートチャレンジ2004」に、増岡浩とステファン・ペテランセルの「パジェロエボリューション」2台で参戦する。