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DATE 2005年05月09日
三菱自動車、花粉やダニを分解・抑制する世界初のカーエアコン用フィルター 『アレルゲンクリアフィルター』を開発

〜 近日発売予定の特別仕様車に採用 〜



アレルゲンクリアフィルター

三菱自動車は、酵素と尿素の働きによって花粉やダニなどのアレルギーの原因となる成分を分解・抑制する、世界初のカーエアコン用フィルターを近日発売予定の特別仕様車に搭載する。三菱重工業が住宅用エアコン向けに開発した『アレルゲンクリアフィルター』の技術を、カーエアコン向けに両社共同で改良したもので、これにより車室内環境の快適化を図っていく。

『アレルゲンクリアフィルター』は、花粉やダニなどのアレルギーの原因となる成分をフィルター上において生物由来の酵素と尿素の力で分解・抑制する。今回の自動車搭載用『アレルゲンクリアフィルター』は、この技術をカーエアコン向けに応用し開発したものである。従来のカーエアコン用フィルターでは花粉やダニなどのアレルギーの原因となる成分を分解・抑制出来なかったのに対して、今回の開発品では、例えば花粉の場合、使用条件によって異なるが約85%*1の分解・抑制を確認している。
カーエアコンは、住宅用エアコンに比べフィルターを通過する風量が多く、外気からの塵や埃などの異物により目詰まりし易い。そのうえ、炎天下での使用などで高温になるなど厳しい使用環境となるため、開発にあたっては、フィルター用濾材を3層構造として目詰まりし難い構造としたほか、耐熱性などの対策を施した。

『アレルゲンクリアフィルター』の特長

   1. 花粉やダニなどのアレルギーの原因となる成分の分解・抑制プロセス


(1) フィルターで花粉やダニの糞、死骸などを捕集
(2) 捕集した花粉やダニなどのアレルギーの原因となる成分を、尿素により分解しやすい構造に展開
(3) 生物由来の酵素により、花粉やダニなどのアレルギーの原因となる成分を分解・抑制



   2. 従来のカーエアコン用フィルターとの比較


従来のカーエアコン用フィルターは、花粉やダニの糞,死骸を捕集するのみで、アレルギーの原因となる成分を分解・抑制できないため、エアコンを最大風量で使用したときなどにフィルターから活性*2の花粉やダニなどが車室内に再飛散する。
開発品においても再飛散は起こるが、フィルター上で花粉やダニなどのアレルギーの原因となる成分を分解するため、アレルギー成分は抑制される。

開発品

分解・抑制された花粉やダニなどが飛散
従来仕様

活性の花粉やダニなどが飛散

*2 活性: 花粉やダニなどがアレルギー症状を引き起こす状態のこと
花粉やダニ
分解・抑制された花粉やダニ

   3. フィルターによる花粉やダニのアレルギーの原因となる成分の分解・抑制効果


開発品は、フィルタ-上で捕集した花粉やダニのアレルギーの原因となる成分を分解・抑制する。例えば花粉の分解・抑制は、当社従来品が0%に対して開発品では約85%*1を確認している。

*1  *3に示す試験方法で、フィルターに花粉を付加し35℃-80%RHx1時間放置した場合。
花粉の種類や量,温度、湿度など使用条件によって、抑制効果は異なります。

   4. 再飛散する花粉の、アレルギーの原因となる成分の分解・抑制効果


フィルター上で花粉やダニのアレルギーの原因となる成分を分解するため、再飛散する花粉やダニのアレルギー成分は抑制される。

開発品
(酵素・尿素有り)
従来仕様
(酵素・尿素なし)
花粉の分解・抑制効果

活性花粉成分が多いと
濃く発色

抑制を確認*3
ダニの分解・抑制効果

活性ダニ成分が多いと
濃く発色

抑制を確認*3
*3  試験方法
試験用に加工したフィルタ−用濾材に花粉やダニを付加し、抑制効果を確認。
花粉…比色ELISA法、ダニ…イノムクロマト法
実施:三菱重工業(株) 名古屋研究所

開発品
(酵素・尿素有り)
従来仕様
(酵素・尿素なし)
フィルター無
再飛散する
花粉の活性状況

活性花粉成分が
多いと濃く発色

抑制を確認*4
*4  試験方法
実車での使用を想定しフィルター上に花粉を付加し、再飛散する花粉の抑制状況を比色ELISA法にて
確認。実施:三菱重工業(株) 名古屋研究所

   5. 安全性


生物由来の天然成分である酵素とスキンケア用品などにも使われる尿素を使用しており、人体に害のない、やさしいフィルターを実現している。