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DATE 2005年08月04日
三菱自動車、新型エンジン2機種を新開発

〜 10月発売予定の新型SUV『アウトランダー』に新型4気筒MIVEC*1エンジンを、来年1月に発売予定の新コンセプト軽自動車『i(アイ)』には新型3気筒MIVECエンジンを搭載 〜



新型2.4L MIVECエンジン


新型660cc MIVECエンジン

三菱自動車は、2005年度に国内市場に新規投入する新型車2車種用に、それぞれアルミシリンダブロックの新型MIVECエンジンを開発した。10月発売予定の新型SUV『アウトランダー』には4気筒の新型2.4L MIVECエンジンを、また、来年1月に発売予定の新コンセプト軽自動車『i(アイ)』には3気筒の新型660cc MIVECエンジンを搭載する。

< 新型MIVECエンジンの特長 >


三菱自動車は、高性能、低燃費、軽量・コンパクト、低コストを目指すという共通のコンセプトの下で、従来は鋳鉄製であったシリンダブロックをアルミ化するなど、現在、エンジンラインアップの刷新を進めている。2004年にダイムラークライスラー社と共同開発した4A9型エンジン(『コルト』『コルト プラス』に搭載)はその第一弾であり、既に欧州及び国内で高い評価を得ている。今回発表する二種類の新型MIVECエンジンも、同じコンセプトをベースに開発した第二弾・第三弾のエンジンであり、以下に示す三菱自動車独自の新技術を盛り込んでいる。
  • 連続可変バルブタイミング機構(MIVEC)
  • アルミシリンダブロック
  • 4弁直動式バルブトレーン
  • タイミングチェーン
  • 樹脂製部品(インテークマニホールド、ヘッドカバー他)
  • 後方排気レイアウト
新型MIVECエンジンの特長は、シリンダブロックのアルミ化を初めとする軽量化技術により従来のエンジンと比べ、約10%の軽量化を達成しており、これは、燃費の改善や車両運動性能向上に寄与している。また、開発にあたっては、同社の車両開発と同様、MMDS(Mitsubishi Motors Development System)に則った厳格な開発プロセスが採用され、高い品質と確かな信頼性の確保を第一に開発されている。
*1 :  MIVEC (Mitsubishi Innovative Valve Timing Electronic Control)
三菱自動車の連続可変バルブタイミング機構の総称
1. 新型4気筒MIVECエンジンの特長


2.4Lの新型4気筒MIVECエンジンは、三菱自動車独自設計の吸排気シリンダヘッドポートおよび吸排気システムによるクラストップレベルの性能と、同じく独自開発した吸排気MIVEC機構や二重ステンレスパイプエキゾースト、高性能触媒の採用による低燃費・低排出ガスを目標に開発した。

現行4G69型の2.4L MIVECエンジンに対し5%以上出力向上したうえで、本エンジンを搭載する『アウトランダー』は平成17年排出ガス規制の75%低減レベル(☆☆☆☆)、平成22年度燃費基準+5%を達成する見込みである。(社内測定値)

また、吸排気MIVECによる燃焼改善に加えオイルポンプ内蔵のサイレントシャフト、サイレントチェーン等の採用により、アイドルから高回転域にわたり静粛性を一段と向上した。更に、シリンダブロックのアルミ化を始めとする軽量化技術により現行エンジンに比べ約10%の軽量化を果たし、『アウトランダー』の目指す高い運動性能の実現に寄与すると共に、後方排気レイアウトによるエンジン幅のコンパクト化は、車両前部のクラッシャブルゾーンを拡大し衝突安全性能向上に寄与している。

本エンジンは、三菱自動車、クライスラーグループ、現代自動車による『ワールドエンジン』プロジェクトを通じて開発、3社の開発リソースをフルに活用し高い技術・コスト競争力と高品質・高信頼性を実現すると同時に、各社の車種・市場ニーズに対してはアプリケーション開発を独自に行うことにより対応している。

なお、本エンジンは、本年9月より同社のパワートレイン製作所滋賀工場に新規導入した最新鋭の設備で生産を開始、『アウトランダー』への搭載後は、順次新型車に搭載する計画で、同社の主力エンジンとなる。


2. 新型3気筒MIVECエンジンの特長


660ccの新型3気筒MIVECエンジンは、ターボチャージャー付きで最高出力47kW(64PS)(計画値)の高性能を確保する一方、MIVECとの組合せで全域低燃費、低排出ガスを実現し、現行3G83型ターボエンジン搭載車に対し10・15モード燃費を15%以上改善するほか、平成17年排出ガス規制の50%低減レベル(☆☆☆)を達成する見込みである。(社内測定値)

本エンジンは45度傾斜してミッドシップに搭載されることにより、フロントデザインの自由度が増すと共に、ホイールベースの拡大が可能となり、流れるようなフォルムと安定した操縦性の実現に寄与している。また、シリンダブロックのアルミ化、インテークマニホールドの樹脂化等により、DOHCのMIVECエンジンでありながら、現行3G83型SOHCエンジンに対し約10%の軽量化が図られており、ミッドシップ搭載とあいまって軽快なハンドリングと高い運動性能を実現している。更に、扱いやすさ、運転の楽しさに配慮し、きめ細かいコントロールが可能な電子制御スロットルを採用、ターボエンジンにありがちな唐突感のない滑らかな加速感を実現した。また、 "一クラス上の軽自動車" を実現するため、振動・騒音の低減にも十分配慮し、サイレントチェーンを採用したほか、アルミ製オイルパンを採用するなどエンジンの剛性アップによる振動・騒音低減を図っている。

本エンジンはパワートレイン製作所水島工場に新規導入される最新設備により本年末から生産開始される計画である。


● 新型MIVECエンジン 主要諸元
エンジン仕様 新型4気筒MIVECエンジン 新型3気筒MIVECエンジン
エンジン種類・シリンダー数 水冷直列4気筒 水冷直列3気筒
総排気量(cm3[cc]) 2,359 659
内径×行程(mm) 88×97 65.4×65.4
最高出力(kW[PS]) 125[170] 47[64]
最大トルク(N・m[kgf・m]) 226[23.0] 未定
※ 数値はすべて社内測定値