三菱自動車は、電力会社と共同研究中の電気自動車『i MiEV*1(アイ ミーブ)』に関して、実際の業務車両として使用する実証走行試験(フリートモニター)のため、電池やモーターなど電気自動車(EV)の主要コンポーネントを改良し、航続距離を拡大させた『i MiEV』実証走行試験車(1台)を、2月19日(火)に新たに関西電力株式会社へ引き渡す。
三菱自動車は、地球温暖化・石油エネルギー代替への対応として、軽自動車『i(アイ)』をベースに、高性能リチウムイオン電池と小型・軽量モーターを搭載した新世代電気自動車『i MiEV』を開発中であり、2006年10月に、複数の電力会社と共同研究を実施することを発表した。
今回、『i MiEV』を新たに関西電力の業務車両として使用する「実証走行試験」を開始する(実施期間:本年2月〜2009年3月予定)。さらに、来年度の早い時期に複数の車両を追加し、試験を進めていく予定である。この実証走行試験では、三菱自動車は研究車両の供給や実証走行データの分析、関西電力は実証走行の実施・データの収集や実用性の評価を担当し、実際の運転環境における総合的な性能や市場での受容性を確認する。
なお、電力会社との共同研究については、これまで先行試験を実施してきた東京電力、九州電力、中国電力に加えて、第2段階の実証走行試験より、新たに今回の関西電力や、北海道電力、沖縄電力との実施を予定している。これにより、日本列島の北から南まで様々な使用条件・気候条件での実証走行試験から得られるデータを基に、『i MiEV』の早期実用化に向けて開発を着実に進めていく。
*1MiEV: Mitsubishi innovative Electric Vehicl
『i MiEV』実証走行試験車について
『i MiEV』実証走行試験車は、従来の『i MiEV』(先行試験車)から主に以下の点を変更し、性能を向上させている。
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走行システムの駆動効率向上(モーターの効率向上、減速時のエネルギー回生の強化、タイヤの転がり抵抗低減など)により、航続距離を160kmに拡大 |
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安全性や信頼性、量産性の向上を図った、電気自動車用に新開発した大型リチウムイオン電池を搭載 |
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モーターとインバーターは、静粛性を向上させるとともに、構造の合理化により軽量化・小型化を達成(モーター:10%軽量化、インバーター:30%小型化) |
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走行性能面では、通常走行時のDレンジに加えて、電力消費を抑えた走行が可能なEco(Economy)レンジ、急な下り坂で強力な回生ブレーキがかけられるB(Brake)レンジを新たに設定(シフトレバー操作により選択が可能) |
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三菱自動車独自の植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」の一つである「竹繊維PBS(ポリブチレンサクシネート)内装部品」を、テールゲート部の内装の一部に採用 |
◎『i MiEV』実証走行試験車 主要諸元
| ベース車 |
『i(アイ)』 |
| 全長×全幅×全高 |
3395×1475×1600mm |
| 車両重量 |
1080kg |
| 乗員 |
4名 |
| 最高速度 |
130km/h |
| 一充電走行距離(10・15モード) |
160km(先行試験車:130km) |
| 充電時間 |
200V・15A(車載充電器:家庭充電) |
約7時間(フル充電) |
| 100V・15A(車載充電器:家庭充電) |
約14時間(フル充電) |
| 3相200V・50kW(急速充電器) |
約30分(80%充電) |
| モーター |
種類 |
永久磁石式同期モーター |
| 最高出力 |
47kW |
| 最大トルク |
180N・m |
| 最高回転数 |
8500rpm |
| 電池 |
種類 |
リチウムイオン |
| 総電圧 |
330V |
| 総電力量 |
16kWh |
| 制御装置 |
インバーター制御 |
| 駆動方式 |
後輪駆動 |