三菱自動車及びダイムラークライスラーのクライスラーグループの両社は本日、新型のミッドサイズ・ピックアップトラックを、米国ミシガン州ウォーレン(デトロイト北約3km地点)にあるクライスラーグループのトラック組立工場において生産する計画を発表した。生産されるピックアップトラックはテクノロジーを共用するものの、デザインはそれぞれのブランドの顧客志向にあわせ別々のものとなる。
計画では、まずクライスラーグループの『ダッジ・ダコタ』が先行して2004年後半から生産を開始する。三菱自動車は、米国及びカナダにおける製品ラインアップの拡充の一環として、2005年中に市場投入を開始する。
三菱自動車社長兼CEOロルフ・エクロートは、「アライアンスを活用した結果として、ピックアップトラックを北米のお客様に提供できることに大きな意義を感じています。我々もこれにより、非常に重要なセグメントに最新の魅力ある製品を投入することが可能となります。このピックアップトラックは、北米市場における我々の製品ラインナップを一段と強化し、ひいては当社の同地域における売上の増加をもたらすこととなります」と述べ、アライアンスの進展によってもたらされる具体的な効果を強調した。
また、クライスラーグループ製品開発担当副社長エリック・リドゥノア(Eric Ridenour)は、「このプロジェクトはダイムラークライスラーが精力的に進めてきたアライアンス戦略の大きな成果の一つとなります。三菱自動車とクライスラーグループの両社は、開発期間の短縮及び開発コストの削減を実現する一方で、魅力的かつ高品質な製品をそのラインナップに加えることが可能となりました」と述べている。
このピックアップトラックのデザインは、三菱自動車側はカリフォルニア州サイプレスにある同社のデザインスタジオが、クライスラーグループ側はミシガン州アーバーン・ヒルズにある同社デザインスタジオがそれぞれ担当し、各々のブランドが持つ個性を色濃く反映したものとなる。製品及び生産・販売関連の詳細については、後日改めて発表される。
三菱自動車は、ピックアップトラック分野において豊富な経験と蓄積を有しており、現在は同社のタイ現地法人「Mitsubishi Motors (Thailand) Co., Ltd.」で『L200 ストラーダ』ピックアップトラックを生産している。同型車はタイを拠点に全世界に向けて輸出されており、2002年度の販売実績は9万台以上に及ぶ。またこの『L200 ストラーダ』は、2003年のダカールラリーにおいても、その確かな性能により総合4位を獲得している(1〜3位は『三菱パジェロ』)。
このプロジェクトは、三菱自動車とダイムラークライスラーとの間で実施されているアライアンスプロジェクトの一つである。両社は現在、研究・開発、調達、生産、マーケティング及び販売などあらゆる分野において数多くのアライアンスプロジェクトを進めており、その中にはダイムラークライスラーのスマートとのBセグメント・モデル(三菱『コルト』及びスマート『forfour』)の共同開発も含まれる。両モデルの生産は、オランダにある三菱自動車の子会社「NedCar」で行われる。12月初旬には、これらのモデルに搭載される排気量1.1L〜1.5Lガソリンエンジンの生産が、三菱自動車とダイムラークライスラーの折半出資によりドイツ・ケレダに設立されたエンジン製造会社で始まっている。欧州市場向け『コルト』は2004年3月開催のジュネーブ国際モーターショーで初披露され、同年春に発売される。
また三菱自動車は、C及びDセグメントの次世代モデルの開発にあたりクライスラーグループと協力しているほか、排気量1.8L〜2.4Lの新型ガソリンエンジンである『ワールドエンジン』の開発・生産においても、クライスラーグループ及び現代自動車と緊密な協力関係にある。この新型エンジンの3社をあわせた総生産台数は年間150万台以上となることが見込まれ、日本での生産開始は2005年初旬となる予定。