三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSP.GmbHは、日本全国の三菱自動車ディーラーの強力な支援を受け、4月6日(火)〜12日(月)[公式イベントは4月3日(土)の車検から]にアフリカ北部のチュニジアで開催される2004年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ第2戦「チュニジアラリー」に「三菱自動車ディーラーチーム」から『パジェロエボリューション』2台で参戦する。
今大会には2002年、2003年のパリダカ(正式名称:テレフォニカ・ダカール)で日本人唯一の2連覇を達成した増岡浩と今年のパリダカで増岡と接戦の末、初優勝したステファン・ペテランセル(フランス)の両エースが揃って参戦。また全国の三菱自動車ディーラーのサービススタッフ約8300名の中から選抜されたメカニック5名が派遣され、増岡浩とステファン・ペテランセルの『パジェロエボリューション』のサポートを行う。
過去何度もパリダカのコースにも設定されているチュニジアは南部に広がる大砂漠や壮絶な岩場など変化に富んだ地形を備え、7日間に渡り2200q以上を走破。「チュニジアラリー」はまさしくパリダカを凝縮したようなハードなラリーである。来年のパリダカでのV奪回に向けて始動した増岡は「チュニジアラリーはフランスにあるワークスチームのガレージで修行していた89年にJ-P.フォントネのメカニックとして同行した思い出深いラリーです。チームとしては来年のパリダカに向けてのデータ取りが参戦目的の一つですが、今回はディーラーメカニックのサポートを受けて走ることを楽しみにしています。ペテランセルと一緒に走る以上、勝ちたいですね。7日間ありますが、パリダカに比べるとスプリント要素が強いので、アクシデントに注意しながらディーラーメカニックのためにも実りのあるラリーにしたいと思っています」と語った。
尚、三菱自動車は、4月4日(日)のフランス・ニースでのプロローグから4月12日(月)の最終レグまで、チュニジアラリーの最新情報を同社のホームページを通じて紹介する。
1. デイリーレポート
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/04ccr/round2/index.html
2. 写真素材
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/e/04ccr/tun/photo.html
1. チュニジアラリー概要
アフリカ大陸北部、リビアとアルジェリアに挟まれて地中海に面するチュニジア。第23回目を迎える今大会は同国内南部の砂漠を巡る格好で7レグ全行程2234km、うち競技区間(SS)1973kmに渡って行われる。パリダカに対して期間が短いため比較的参戦しやすいとされるが、実際にはパリダカの本番で使われた厳しいステージも多く、路面は本格的な砂丘から岩場まで多彩に変化。奥が深くパリダカを凝縮したようなイベントだ。今大会には三菱自動車チームのほか日産、BMW、フォルクスワーゲンなどパリダカに参戦しているワークスチームもこぞってエントリーしており、熾烈な戦いが予想される。
日程は4月3日(土)にフランス南部のニースで車検、4日(日)にニース近郊で5kmのプロローグランを行い、フェリーで地中海を渡りチュニジアへ。首都チュニスから上陸したあとリエゾンで南部のエル・カンタラまで移動し、競技は同地を6日(火)にスタートする。ラリーはループコースを組み合わせて3箇所のビバーク地を巡り、12日(月)に西部のトズールにゴールする合計7レグ(区間)で構成。4輪部門108台、クアドを含む2輪部門109台とカミオン10台の合計227台が出場する。
2. 三菱自動車ディーラーメカニック派遣活動の概要
三菱自動車は、三菱自動車販売協会並びに同社のモータースポーツ事業会社ラリーアートとともに1993年よりディーラーメカニックの海外ラリー派遣活動を開始。これまでの10年間に総勢50余名が香港北京ラリー、オーストラリアラリー、UAEデザートチャレンジなどに派遣され、それぞれ現地でラリーカーのサービスにあたってきた。
トップチームの一員としてラリーの現場を体験したメカニックは帰国後、仕事への信頼性や確実性、モチベーション向上や協調性・客観的視野の拡大など、メカニックとして、そして人間としてレベルアップすることが報告されている。ラリーを通じて人材を磨くディーラーメカニック派遣活動は、ラリー車に求められる信頼耐久性や安全性、操縦安定性など、生産車にフィードバックされる技術ノウハウと同様、非常に有意義なものとなっている。
11回目となる今回は、昨年10月に最終選考会を行い5名のメカニックを選抜している。三菱自動車は当初「イタリアン・バハ」への派遣を検討していたが、パリダカに次ぐ過酷な内容となる「チュニジアラリー」の方がディーラーメカニックの能力向上に直結すると判断し、同ラリーへの派遣を決めた。派遣メカニック5名は、本年2月に増岡浩をはじめチーム関係者の指導のもとで国内事前研修を受け、準備は万全。4月1日(木)に成田空港を出発し、ラリーのプロローグが行われるフランス南部の街ニースへと向かう。
3. ディーラーメカニックのコメント
北海道三菱自動車販売(株) 清原 俊晃/きよはら としあき(28才)
この派遣活動には入社したときから、いつか行きたいとずっと思っていました。(砂漠は)砂のイメージも夏の海辺しかなく、どういう所か全くイメージできません。きっと熱いのだろうな、でも乾燥している分過ごしやすいのかな?程度です。私にとっては未知の砂漠でピット作業をするのですから不安もありますが、楽しみも大きいです。MMSPの現地メカニックとも言葉の壁を越えて、いいチームワークを築き、増岡さんやペテランセルさんに安心して走ってもらえるよう頑張ります。
東京三菱自動車販売(株) 鈴木 健之/すずき けんじ(28才)
選考会では3回目のチャレンジで合格することができました。「イタリアン・バハ」から「チュニジアラリー」に派遣先が変わり、日程の都合上、MMSP SAS.(三菱自動車のクロスカントリーラリー開発拠点)に行けなくなったことは残念ですが、競技期間が3日から1週間に増え、『パジェロエボリューション』に触れる機会も
その分増えたことが嬉しいです。本番では、「舞い上がって何も出来ない」といったことが無いように頑張ってきます。
静岡三菱自動車販売(株) 枝村 豊広/えだむら とよひろ(32才)
選考会で選ばれた喜びは誰よりも大きかったのですが、研修を受けるまで実際に自分がチュニジアで『パジェロエボリューション』のメンテナンスをするという実感がありませんでした。国内研修を経て、自分が行くのだなという実感を得るとともに、あらためて幸せを感じました。行くからには、一つでも多くのことを学び、吸収してきます。砂漠でのピット作業に不安はありますが、それだけに楽しみも大きくなりました。
京都三菱自動車販売(株) 森永 智之/もりなが さとし(29才)
事前研修会では、講師の増岡さんや派遣メカニックOBの方々と同じ作業をやっている筈なのに、抜けていることが多かった。「チュニジアラリー」に行ける嬉しさや、増岡さんに見られているという意識から、肩に力が入りすぎたのかも知れません。ラリー本番ではメンタル面を強化して、自分の力、全てを出し切れるようにしたいです。
近畿三菱自動車販売(株) 鳥羽 剛史/とば ごうし(26才)
日頃から細心の注意を払ってお客様のクルマをメンテナンスしているので、ラリー車に変わったからといって、特別な気負いはありません。会社(近畿三菱自動車販売(株))はもちろんのこと、三菱自動車系列の全販売会社サービススタッフの代表として、チュニジアに行くので、責任ある仕事だと思っています。同時に行ける幸せを感じています。