- 第11戦ラリー・ジャパン以降の参戦を見送り、ラリー車の開発に専念
- 三菱自動車DNAを具現化する重要な要素として、世界ラリー選手権活動は将来的に継続
三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSP GmbHは2004年のFIA世界ラリー選手権(WRC)活動を一部見直し、2005年以降の同選手権に向けて、『ランサーWRC (ワールドラリーカー) 』の開発を強化することとした。
これにともない、2004年のFIA世界ラリー選手権への参戦は8月に開催される第10戦「ラリー・ドイチェランド」までとし、9月に開催予定の第11戦「ラリー・ジャパン」以降11月の第16戦「ラリー・オーストラリア」までの参戦を見送るとともに、『ランサーWRC』の開発と試験に全力を注ぐ。尚、『ランサーWRC』の開発状況の確認と試験のため、欧州で開催されるラリーの1戦又は2戦に試験参戦をする。今回の世界ラリー選手権活動体制の見直しは、三菱自動車が2004年1月より開始した2006年までのWRC活動3ヵ年計画を確実に遂行するためのものであり、同計画に対する大きな変更ではない。
MMSP GmbH社長のスヴェン・クワントは「三菱自動車は3ヵ年計画の初年度として今シーズンを迎えました。今年は『ランサーWRC』の開発に主眼をおいて世界ラリー選手権に参加してきましたが、シーズン終盤の6戦を欠場することで、総合6位を獲得したモンテカルロラリー以降培ってきた世界ラリー選手権での経験を『ランサーWRC』にフィードバックするとともに、更に開発を進めることが出来ます」と語った。
三菱自動車常務取締役で同社のモータースポーツ活動責任者である貴島彰は「三菱自動車のモータースポーツに対する姿勢に変わりません。ラリー活動は三菱自動車のDNAを具現化する重要な活動であり、三菱自動車は今後もモータースポーツで培った技術を市販車にフィードバックしていきます。しかしWRC活動において三菱自動車が再び栄光をつかむために、今何をすべきなのか、そして何に注力していくのかを慎重に検討する必要がありました。そして、参戦しながら開発を進めるより、一時的に参戦を見送ることが、近い将来の勝利に向けた最適の手段であるとの判断に至りました」とコメントしている。
三菱自動車の2005年FIA世界ラリー選手権参戦に向けた準備活動は今後も続けられる。同社は1967年に国際ラリーへの参戦を開始し、1996年から1999年に掛け、トミー・マキネンとともに4年連続でWRCのドライバーズタイトルを獲得しており、1998年にはマニュファクチャラーズタイトルも獲得している。