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DATE 2004年08月17日
三菱自動車『ランサーWRC04』
2004年FIA世界ラリー選手権第10戦「ラリー・ドイツ」に参戦



『ランサーWRC04』(第9戦ラリー・フィンランド)

三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSP GmbH.は、来る8月19日(木)〜22日(日)にドイツ共和国のトリアーを中心に開催される2004年FIA世界ラリー選手権(WRC)第10戦ラリー・ドイツに「チーム三菱自動車モータースポーツ」から『ランサーWRC04』2台で参戦する。

三菱自動車チームから出場するのは、エースドライバーのジル・パニッツィ(フランス)と、ターマック(舗装路)ラリーを得意とする若手ドライバー、ダニエル・ソラ(スペイン)のふたり。ソラは第6戦アクロポリス、そして今回のドイツと今年2度目のワークスエントリーとなる。

WRCが開催されるのは今年で3回目、ラリー・ドイツラントは今シーズン初のフルターマックラリーとなる。第1戦モンテカルロ・ラリーも基本的にはターマックラリーであるが、一部の路面は雪や氷に覆われているため純粋なターマックラリーとはいえない。その点ラリー・ドイツラントのコースは完全にアスファルトに覆われており、ラリーマシンは大径の舗装用タイヤを履き、グラベル(未舗装路)仕様に比べて大幅に車高が低められたマシンでステージに挑む。

なお、三菱自動車は、8月19日(木)のシェイクダウンから8月22日(日)の最終レグまで、ラリー・ドイツの最新情報を同社のホームページを通じて紹介する。

   1. デイリーレポート
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/04wrc/round10/index.html
   2. 写真素材
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/e/04wrc/d/photo.html

ターマックキングとも呼ばれ舗装ラリーを誰よりも得意とするジル・パニッツィによれば、ラリー・ドイツのコースは少々特殊といえるようだ。
「コルシカやカタルニアなど典型的なターマックラリーと比べるとドイツは少々特殊だと言えます。なぜなら、コースのキャラクターはステージによって大きく変わるからです。例えば、モーゼル川近くの丘陵地帯を走るルートは非常に道幅が狭くここではなによりも正確な運転が求められます。ザールラントのルートは道幅が広くゆるやかに曲がっていてかなりスピードが乗る。そして、有名なバームホルダーの軍隊演習場内のコースは路面がコンクリートでできており、雨が降ると非常に滑りやすくなります。また、バームホルダーは高速コーナーの外側に巨大なコンクリートのブロックが置かれるなど、とても攻めるのに神経をつかう。私としてはあまり好きなコースとはいえません」と、正直な感想を述べるパニッツィ。

一方、ダニエル・ソラはこのラリーを非常に気に入っており、楽しみにしている。「たしかにドイツはちよっと異色なターマックラリーですが、私はけっこう好きですね」とソラ。ソラは2002年にJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)、2003年にPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)で優勝を果たしており、このラリーとの相性は抜群に良い。「私としてはWRカーでターマックラリーを走るのは初めてのことですし、経験が圧倒的に不足しているのは事実です。また、マシンがターマックラリーでどれほどのパフォーマンスを発揮するのかもわかりません。加えて、ドイツは路面状態や天候が目まぐるしく変わるのでアタックがとても難しい。しかし、私はベストをつくして自分に与えられた仕事をキッチリと最後までやり遂げるつもりです」と、ソラは静かに闘志を燃やす。

「ドイツはランサーWRC04のターマックでの戦闘力を知る上でよい機会です」とは三菱自動車チームのテクニカル・ディレクター、マリオ・フォルナリス。フォルナリスは「初戦のモンテカルロからマシンがどれほど進化したのかが、今回のドイツでわかります。ソラに関してはこのラリーを得意としており、どのような走りを見せてくれるのか非常に興味深いですね。また、彼からのフィードバックも重視しています。パニッツィについては彼とともに続けてきた開発テストが正しい方向に向かっていることを、このラリーで確認したいですね。良い結果が出て我々の努力が報われることを期待しています」と、語っている。

なお、ラリー・ドイツはPWRCの第5戦でもあり、ジャンルイジ・ガリをはじめとする数多くのドライバーがグループN仕様のランサーエボリューションでエントリー。ガリはWRC第9戦ラリー・フィンランドでグループN優勝を飾っており、同じくグループNランサーエボリューションを駆る今回のイベントでも優勝が期待される。

ラリー・ドイツは19日(木)にシェイクダウンテストおよびセレモニースタートを行ない、20日(金)より競技がスタート。ホストタウンであるトリアー南西のボスタルジーにサービスパークが置かれ、そこを中心にステージが広がる。初日はモーゼル川近くの丘陵地帯を中心としたエリアで8本のSS(競技区間)が行われ、その合計距離は135.02km。21日(土)の第2レグはバームホルダーで8本のSSと、スーパーSS1本が行われ合計距離は177.66km。ラリー最終日、22日(日)の第3レグは6本のSSと、スーパーSS1本が行われ、その合計距離は93.38km。3日間トータルではSSの数は24本となりその合計距離は411.06km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1075.77kmとなっている。

■ トピックス / 三菱自動車チームに新チームマネージャー就任

三菱自動車チームはチームマネージャーとして新たにマルコ・パストリーノを迎え入れることになった。パストリーノはイタリア出身の38才。エンジニアとしても有能な彼はこれまで数多くのチームでチームマネージャーとして活躍。ヨーロッパ選手権、ポルトガル選手権、中東選手権、そして世界選手権と様々なシリーズで采配をふるい4度選手権を制してきた実績がある。また、最近ではイタリア選手権で三菱ラリーアート・イタリアのチームマネージャーとして活躍し、今シーズンはガリやソラとともにPWRCを戦っていた。これまで200戦以上にのぼる国際イベントの経験があり、豊富なロジスティクスやマネージメントのノウハウを持つパストリーノは三菱自動車チームにとって強い味方となるはずだ。