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DATE 2005年02月08日
2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦
「スウェディッシュラリー」に2台の三菱自動車『ランサーWRC05』で参戦


三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSP GmbH.は、来る2月10日(木)〜13日(日)にスウェーデンで開催される2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦スウェディッシュラリーに「チーム三菱自動車モータースポーツ」から『ランサーWRC05』2台で参戦する。

三菱自動車チームから出場するのは、ファーストドライバーであるハリ・ロバンペラ(フィンランド)と、若手のジャンルイジ・ガリ(イタリア)のふたり。フィンランド出身のロバンペラはスノーラリーを得意としており、スウェディッシュ・ラリーには過去6回出場。2001年には総合優勝を果たし、2002年には総合2位に入賞している。一方のガリは今季WRC初出場。スウェディッシュラリーにエントリーするのは今回で5回目となるが、トップカテゴリーであるWRカー(ワールドラリーカー)での出場は今年が初めて。去年はグループN仕様のランサーエボリューションでプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)5位に入っている。

シリーズ唯一のフルスノーコンディションイベントとなるスウェディッシュラリーは、凍結したスウェーデンのスノーロードが舞台となる。主に森の中にレイアウトされたコースは高速コーナーが連続し、ラリーの平均速度は時速100キロを越え、シリーズでもトップクラス。冬の北欧ならではのスタッドが打込まれたナロートレッドタイヤを履き、トップギア全開で雪と氷に覆われたハイスピードコースを疾駆する。その特殊性から過去北欧人以外のドライバーが優勝したことはなかったが、2004年にフランス人のセバスチャン・ローブ(シトロエン・クサラWRC)がその伝説にピリオドを打った。

今年のスウェーデンは全般的に気温が高く降雪も少なかったために、ラリー自体の開催も危ぶまれた。しかし1月に入りまとまった雪が降り、また気温も冷え込んだことで路面コンディションは好転。ラリーは無事に開催されることとなった。

三菱自動車は、2月10日(木)のシェークダウンから2月13日(日)の最終レグまで、スウェディッシュラリーの最新情報を同社のホームページを通じて紹介する。

   1. デイリーレポート
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/05wrc/round2/index.html
   2. 写真素材
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/e/05wrc/s/photo.html

前戦ラリー・モンテカルロを総合7位で完走し、ランサーWRC05の特性をつかんだロバンペラは得意とするラリーの開幕を心待ちにしている。「スウェディッシュラリーは私の大好きなイベントのひとつです。事前のテストではマシンのセッティングも決まりとても良い感触を得ているので自信はあります。ただし心配なのは路面コンディションがどう変化するかということ。コースが雪と氷に覆われていればアベレージスピードの高い素晴しいラリーとなりますが、そうでないと展開が読みきれない部分もあります」と、ロバンペラ。スウェディッシュラリーではコース脇の雪壁に積極的にマシンを当てながら向きを変える「雪壁走り」が見物だが、雪が少なければ必然的に走法を変えなければならなくなる。また、気温が上昇して路面の雪が解けダートが露出するとスタッドに大きな負担がかかり抜け落ちたり折れやすくなる。雪のある無しによってラリーの性格が大きく変わってしまうことをロバンペラは警戒しているのである。

イタリア人のガリにとっては、雪と氷のラリーはそれほど馴染みがあるわけではない。スウェディッシュラリーには毎年スノーラリーを得意とする北欧系のドライバーが数多く出場し、上位に食い込んでくるため戦いは非常にシビアなものとなる。それでもガリはテストを通してどんどんとパフォーマンスを上げてきており、スノーラリーを自分のものにしつつある。「去年の12月にスウェーデン北部で2日間のテストを行ない、マシンと自分のドライビングに対する自信を深めることができました。もちろん、これまで乗っていたグループNマシンとWRカーでは性能も大きく異なります。WRカーのほうがスピード域が高いのは当然ですが、ライントレースは容易でブレーキもギリギリまで我慢できる。また、コーナリングの途中でも挙動を乱すことなくシフトチェンジができるなど、あらゆることが可能となります。そういう意味では運転は楽に感じますね。私にとって有利なのは、タイヤがグループN時代から使ってきたピレリであることです。特性をよく知っていることはプラスに働くことでしょう」と、ガリ。「とはいえ、今回の私の役目は完走を果たしてマシンに多くのデータをフィードバックし、開発に役立てること。経験豊かなロバンペラと走りやタイヤ選択の違いを比べながらラリーを戦いたいと思います」

前戦のラリー・モンテカルロでジル・パニッツィが総合3位に入る快挙を見せ、波に乗る三菱自動車チーム。チーム全体の指揮をとるMMSP社長の鳥居勲は次のように今回のラリーに対する抱負を述べる。「スウェーデンにはプライベーターも含めて数多くのWRカーと経験豊かな選手が出場し激戦となることが予想されます。我々の目標に関しては第1戦モンテカルロの時と基本的に変わらず、2台のマシンがともにポイント圏内で完走を果たすことです。なおかつ5位以内に入ることができれば上出来と言えるでしょう」

ラリー・モンテカルロで登場した2005年型のニューマシン、ランサーWRC05についてチームのテクニカルディレクターを務めるマリオ・フォルナリスは「去年から改良を進めてきたマシンはとくに足まわりやタイヤの進歩が著しく確実にパフォーマンスを上げてきています。今年のスウェディッシュラリーは季候が例年とは異なりコンディションも日ごとに変わりそうなので、実際に現地に入ってみないとセッティングなど最終的な判断を下すことは難しいですね」と、語っている。

なお、スウェディッシュラリーはPWRCの開幕戦にもあたり、全8戦中6戦の出場が義務付けられているため、今回は合計21人のシリーズエントリーのうち9人が今回のラリーに出場する。そのうちランサーエボリューションリューションのユーザーは4人。04年のPWRCランキング4位のクサビエ・ポンス(スペイン)、アンジェロ・メテギーニ(イタリア)、そして同9位の日本の奴田原文雄ら注目すべき選手たちが出場を予定している。

スウェディッシュラリーは例年どおり首都ストックホルムの西方約250kmの場所に位置するカールスタッドがホストタウンとされ、10日(木)夜に町の中心部でセレモニースタートを実施。SSが行われるのは翌日11日(金)からとなり、カールスタッドの北にあるハグフォースの町にサービスパークが置かれここがラリーの中心に。11日の第1レグは7本のSSが設定され合計距離は106.48km。12日(土)の第2レグはやはり7本のSSが設定され合計距離は139.53km。ラリー最終日となる13日(日)の第3レグは6本のSSが設定されその合計距離は113.86km。3日間トータルでのSS走行距離は359.87km。リエゾン(移動区間)も含めたラリー全体の総走行距離は1748.12kmとなっている。