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DATE 2005年03月09日
三菱自動車、2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「ラリー・メキシコ」に2台の『ランサーWRC05』で参戦、今シーズン初のグラベルラリーに挑む



ランサーWRC05 (スウェディッシュラリー)

三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSPは、来る3月10日(木)〜13日(日)にメキシコで開催される2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコに「チーム三菱自動車モータースポーツ」から『ランサーWRC05』2台で参戦する。 三菱自動車チームから出場するのはハリ・ロバンペラ(フィンランド)と、ジル・パニッツィ(フランス)のふたり。ロバンペラは前戦のスウェディッシュラリーで総合4位、パニッツィは開幕戦のラリー・モンテカルロで総合3位に入るなどふたりのドライバーともに好調。シリーズ初のフルグラベル(未舗装路)ラリーとなる今回のラリー・メキシコでも上位入賞が期待される。

三菱自動車チームにとって明るい話題は、今回のラリーより待望のアクティブ・センターデフがランサーWRC05に投入されること。アクティブ・センターデフとは、前後輪の駆動力配分を路面状況やマシンの挙動、さらにはドライバーの操作に応じて積極的にコントロールするシステムのことである。現代のWRカーでは標準装備ともいえる機構だが、これまでランサーWRC04およびWRC05では未搭載だった。というのもボディやサスペンションなど根幹的な部分の開発をまずは最優先し、最終的に補助的な機能としてアクティブ・センターデフを投入するという開発スタイルがとられてきたため。ボディ、そしてサスペンションの開発がひとまず終了したために、次のステップに移行することになった。

チームのテクニカル・ディレクターであるマリオ・フォルナリスはアクティブ・センターデフについて次のように述べている。「スペイン、フランスで数週間にわたってグラベルのコースでアクティブ・センターデフをテストしてきました。メキシコで投入するシステムは極めてベーシックな内容のものですが、マシンはいかなる状況でも非常にバランスのとれた動きをするようになりました。完成して間もないためまだまだ改良の余地はあるかと思いますが、テストを担当したドライバーたちのハンドリングに対するコメントは非常にポジティブなものです。また、信頼性に関してもきちんと確保されています」

また、MMSP社長の鳥居勲は「アクティブ・センターデフの投入により、とくにグラベルラリーでの戦闘力は上がると思います。とはいえ、まだまだ学ばなくてはならないことも多いのも事実ですが。このシステムを実戦で使用するのはメキシコが初めて。やはりテストとラリーでは違うものです。2台のマシンが揃ってフィニッシュし、マニュファクチャラーズポイントを獲得することが今回の目標です」と、述べている。

「アクティブ・センターデフのテストだけでなく、サスペンションセッティングに関しても詰めることができたのでグラベルテストは実り多いものでした」と語るのはファーストドライバーのロバンペラ。「私の後にパニッツィがさらにテストプログラムをすすめたので、ラリー開始前のシェイクダウンではより進化したマシンとなっていることでしょう。また、テストでは初めてピレリのグラベル用タイヤを試しました。悪天候のために路面コンディションはメキシコとはやや異なるものとなりましたが、フィーリングはとてもグッド。自信をもってラリーにのぞめます」と、ロバンペラはラリー・メキシコに対する抱負を語っている。なお、ロバンペラがラリー・メキシコに出場するのは今回で3度目となる。WRCに昇格する以前の2002年には特別参加をして地元のドライバー、カルロス・イズクウェルドを下して優勝。WRCとなった2004年にも出場を果たしたが、その時はメカニカルトラブルにより総合10位という結果だった。

一方のパニッツィは、総合8位に入った去年に続き今回で2度目のラリー・メキシコ出場となる。「事前のテストでは2日間で約350kmを走りきりました。アクティブ・センターデフのおかげでバランスとトラクションが良くなっています。とくに、ブレーキングをしながらコーナーに入っていく時に効果的ですね。このシステムを完全に使いきるためにはもう少し経験を積む必要があると思いますが、マシンはかなり良くなりました。メキシコは素晴しいステージが多く運転がとても楽しく感じられるラリーなので好きです。自信もあります」と、ラリーに対する意気込みを語っている。

三菱自動車は、3月10日(木)のシェークダウンから3月13日(日)の最終レグまで、ラリー・メキシコの最新情報を同社のホームページを通じて紹介する。

   1. デイリーレポート
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/05wrc/round3/index.html
   2. 写真素材
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/e/05wrc/mex/photo.html

ラリー・メキシコは北米エリア唯一のWRCイベントとして2004年にWRCに昇格した。参加チームによる投票ではラリー・フィンランドに次ぐ2番目に良かったラリーに輝くなど、非常に質の高いイベントとして知られている。ホストタウンとなるのはメキシコ中央高原にある、人口120万人、国内5番目の都市であるレオン。首都メキシコシティの約300km北西に位置している。SS はすべてレオンから50km以内の場所に置かれるなど非常にコンパクトな構成も特長で、シエラ・デ・ロボスとシエラ・デ・グアナファトという山脈がその舞台となる。SSの一部はWRCの中でもっとも標高の高い2737地点を通り、空気が薄くなることでマシンはパワーダウンを強いられることに。ラリー最終日SS14の44.39mという走行距離は今季のWRCの中で最長のステージとなる可能性が高い。また、サービスパークの大部分が巨大なホール内に置かれることでも大きな話題を呼んでいる。なお、今回の「ラリー・メキシコ」では併載イベントとしてグループA、スーパー1600マシンによるジュニア世界ラリー選手権(JWRC)の第2戦も行われる。

ラリーは10日(木)に空港近くのトゥナマンザでシェイクダウンを行ない、その晩にレオンから空港をはさんで反対側にある古都グアナファトでセレモニースタート。グアナファトはユネスコの世界遺産にも指定された中世ヨーロッパのコロニアル建築の街であり、メキシコでも1、2を争う歴史ある街なみが美しい。また、セレモニースタートでは地元の歌や踊りが披露され、シリーズの中もっとも盛り上がるラリースタートのひとつである。競技そのものは翌日11日(金)からスタートすることになり、初日の第1レグは3本のステージを2回づつ通るコース設定でSSの合計距離は146.84km。12日(土)の第2レグはやはり3本のステージを2回づつ通りSSの合計距離は146.48km。最終日となる13日(日)の第3レグはSS14の44.39mという最長ステージを含むもののSSの数はわずか2本でその合計距離は62.65km。リエゾン(移動区間)を含むラリー全体での総走行距離は930.02km、うちSSは355.97kmとなっている。

■ 主なエントリー


No   ドライバー 車両(WRC=ワールドラリーカー)
1 * S・ローブ シトロエン・クサラWRC
2 * F・デュバル シトロエン・クサラWRC
3 * T・ガルデマイスター フォード・フォーカスRS WRC04
4 * D・ソラ フォード・フォーカスRS WRC04
5 * P・ソルベルグ スバル・インプレッサWRC2005
6 * C・アトキンソン スバル・インプレッサWRC2005
7 * M・グロンホルム プジョー307WRC
8 * M・マーチン プジョー307WRC
9 * H・ロバンペラ 三菱ランサーWRC05
10 * G・パニッツィ 三菱ランサーWRC05
11 * A・シュワルツ スコダ・ファビアWRC 05
12 * J・パーソネン スコダ・ファビアWRC 05
14   R・クレスタ フォード・フォーカスRS WRC04
* マニュファクチャラーズ対象ドライバー