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DATE 2005年04月25日
三菱自動車、2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦「ラリー・イタリア」に2台の『ランサーWRC05』で参戦

〜 地中海ラフグラベル連戦の初戦で上位入賞を狙う 〜



ランサーWRC05 (ラリーニュージーランド)

三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSPは、来る4月28日(木)〜5月1日(日)にイタリアのサルディニア島で開催される2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・イタリア/ラリー・サルディニア(以下ラリー・イタリア)に「チーム三菱自動車モータースポーツ」から『ランサーWRC05』2台で参戦する。三菱自動車チームから出場するのはファーストドライバーのハリ・ロバンペラ(フィンランド)と、セカンドドライバーのジャンルイジ・ガリ(イタリア)のふたり。ロバンペラは2003年に同じくサルディニア島で行われたヨーロッパ・ラリー選手権「コスタスメラルダ・ラリー」で優勝の経験がある。また、ガリは昨年のラリー・イタリアにグループN仕様のランサーエボリューションで出場し、クラス優勝と総合6 位入賞という成績を収めている。

第3戦ラリー・メキシコ、第4戦ラリー・ニュージーランドと久しく欧州を離れて開催されていたWRCがヨーロッパ大陸へと戻ってきた。これから8月の第10戦ラリー・フィンランドまではグラベル(未舗装路)のラリーが続く。しかも、イタリア、キプロス、トルコ、ギリシアの4連戦はいずれも地中海にのぞむ国々が舞台に。全般的に道が荒れており、コースのキャラクターも似ていることから「地中海ラフグラベル連戦」と呼ばれている。

サルディニア島はローマの西南に位置する地中海のリゾートアイランド。そのすぐ北側にはフランス領のコルシカ島が迫っている。この地でラリー・イタリアが開催されたのは2004年が初めてのこと。1961年から2003年までは一貫して、モナコにほど近い地中海沿岸の町サンレモでターマック(舗装路)ラリーとして開催されていた。前回のラリー・イタリアは10月の開催だったために、WRC一行は半年ほどでこの島に舞い戻ってくることになった。ただし、三菱自動車チームの場合はマシンの開発に注力するために2004年はこのイベントへの出場をスキップ。そのため、サルディニア島で行われるラリー・イタリアへの出場は初めてということになる。

三菱自動車チームはラリー・ニュージーランド終了後すぐにヨーロッパへと戻り、地中海ラフグラベル連戦を想定したテストをスペインで行った。その内容についてチームのテクニカルディレクターであるマリオ・フォルナリスは次のように語る。「サルディニアに向けてはサスペンションを集中的にテストしました。サルディニア、そしてキプロスまでを見越したもので、新しいセッティングを導き出すことに成功しました。現状では満足のいくものとなっていますが、今後はさらに本格化するラフグラベルラリーに向けた改良をすすめるつもりですし、新たなるアイデアも投入していく予定です。サルディニア用のマシンについては、ニュージーランドで発生した小さな問題を解決しています。そして、ピレリタイヤとも良いマッチングを示すはずです。ピレリにとってサルディニアは地元のイベントですし、あのような路面に対してはアドバンテージを持っていると私は思います」

スペインでのテストについてロバンペラは「テスト自体はなかなか成果があったと思います。とくにダンパーについては改良がすすめられ、同時に新しいアイデアも浮かびました。夏までには新しいスペックを投入できるかもしれません」と、語っている。やや残念だったのは、テストが雨に見舞われて本来の予定よりもテスト時間が短縮されたこと。この時期のサルディニア島は天候が変わりやすく、ラリー本番でも突然雨が降りだす可能性が高い。「私はこれまでに3回グラベルテストを行ってきたのですが、その3回とも雨だったんです。信じられます?」と、ロバンペラ。ここにきて「雨男説」が急浮上といったところだ。ちなみにロバンペラの昨年のこのラリー(プジョー307WRC)での結果は、ギヤボックスのトラブルによりリタイアだった。

一方、イタリア人のガリはこのイベントへの出場を心待ちにしている。イタリア人のWRCファクトリードライバーは、ピエロ・リアッティ(ヒュンダイアクセントWRC)が2001年に最後に出場して以来しばらくガリまで途絶えていた。ガリは去年、グループNのランサーエボリューションで圧倒的な速さを披露し、グループNで優勝し総合でも自己最高位となる6 位に入るという健闘ぶりを見せた。それだけに、WRカーで出場する今回には大きな期待がかかる。「今回も、いつものようにチームの戦略にのっとって走るつもりです。ただし、タフな戦いとなりそうなので戦局がどのようになるのかは想像がつきません。自分としては、サルディニアはホームイベントですし5位以内に入ることができたら嬉しいですね。私のことを支えてくれている多くの人々、とくにイタリア人のファンのためにも良い結果を残したいと思います」と、ガリ。ガリはラリーの展開について次のように語っている。「最初の2日間は走行距離も長く、コンディションもタフなので集中力を高めとくに注意して走る必要があります。去年は数多くの選手たちが早々に問題に直面していましたから。自分たちのまわりで何が起こり、マシンがどのような状態なのかを冷静に判断することが大事です。コース自体は去年とは少し変わっています。自分としては速度の速いステージが増えることを希望しています。とにかく、私自身の準備は万端。コ・ドライバーのグウィド・ドァモーレとともに、チームとイタリアのために頑張りたいと思います」

ラリー・イタリアについて三菱自動車のモータースポーツ統括会社であるMMSP社長の鳥居勲は「このラリーはガリにとってのホームイベントですし、去年は素晴しい結果を残しているので今年も期待したいですね。ロバンペラについては前回のラリー・ニュージーランドでタイヤに問題が発生し残念な結果となってしまいました。それだけに、今回は良いリザルトを残してほしいものです」と、述べている。また、ラリー・ニュージーランドで起こったタイヤの耐久性に関する問題については次のように語っている。「すでに調査をすすめバックアッププランを用意しました。同じトラブルが発生しないことを信じています。また、チームの戦略についてはこれまでと大きくは変わりません。まずラリー序盤はドライバーにマシンとコースの関係をきちんと把握してもらい、その後ハードにプッシュして順位を上げていく。最終的には2台のマシンともに完走を果たして総合5位以内に入り、ポイントを獲得するというのが目標です」

また、ワークスチーム以外に目を移すと、グループNクラス26台中12台が三菱ランサーエボユーションユーザーであり、地元イタリアの有力選手など、グループNクラスの三菱車の活躍にも期待がかかる。

ラリー・イタリアは、FIAジュニア世界ラリー選手権(JWRC)第3戦との併催イベントであり、島北部の港湾都市オルビアを中心に行われる。ラリーは4月28日(木)に美しい港で知られるポルト・ロトンドで行われるセレモニースタートで幕を開け、29日(金)より本格的に競技がスタート。オルビアのモロ・ブリンに置かれるサービスパークを中心に6本のSSが設定され、その合計距離は139.70km。30日(土)の第2レグは5本のSSが設定され、その合計距離は144.01kmと3日間で最長。ラリー最終日、5月1日(日)の第3レグは6本のSSが行われ、その合計距離は66.32km。リエゾン(移動区間)を含むラリー全体での総走行距離は1192.28km、うちSSは350.03kmとなっている。

・ デイリーレポート
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/05wrc/round5/index.html
・ 写真素材
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/e/05wrc/it/photo.html