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DATE 2005年08月23日
三菱自動車、2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・ドイツ」に2台の『ランサーWRC05』で参戦
開幕戦以来となるターマックイベントで上位入賞を狙う



「フィンランドラリー」

三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSPは、来る8月25日(木)〜28日(日)にドイツで開催される2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・ドイツに「チーム三菱自動車モータースポーツ」から『ランサーWRC05』2台で参戦する。三菱自動車チームから出場するドライバーはハリ・ロバンペラ(フィンランド)と、ジャンルイジ・ガリ(イタリア)のふたり。開幕戦ラリー・モンテカルロ以来となるターマック(舗装路)ラリーで上位入賞を目指す。

長い期間にわたって続いたグラベル(未舗装路)連戦が終わり、WRCは久々にターマックラウンドを迎えた。その舞台となるのはドイツ。意外に思えるが、WRC全16戦の中でヨーロッパ大陸の中心部で行われるイベントはこのラリー・ドイツだけ。ホストタウンとなる古都トリアーはルクセンブルグやフランス、ベルギーなどからも近いためにヨーロッパ各地から大勢の観客が車で観戦に訪れる。

ラリー・ドイツのスタートおよびフィニッシュはドイツでももっとも古い町のひとつであるトリアーで行われ、この町がラリーのベースとなる。ただしサービスパークはトリアーから約60km離れたボスタルジー湖の湖畔に設置。各ドライバーはボスタルジーを経由して各SSへと向かうことになる。ラリー・ドイツのコースは基本的に3種類のロケーションが用意されている。ひとつはモーゼル川の両側に広がるブドウ畑の中を通るコース。道幅は非常に狭くヘアピンや直角コーナーが多い。そして非常に特殊なバームホールダーの軍事演習所内に設けられた特設コース。道幅が非常に狭いうえに高速で、雨が降ると信じられないほど滑る。毎年のように大きなアクシデントが発生している悪名高きステージだ。そして最後はザールラント地方に展開するワインディングロード。ラリー・ドイツの中ではもっとも他のターマックラリーと性格が似ている、比較的スタンダードなコースだ。

ラリー・ドイツは2002年にWRCに昇格し、今年で4回目の開催となる。そして三菱自動車チームのエース、ロバンペラは2002年に1度だけプジョー206WRCでこのラリーに出場。デフのトラブルで遅れをとり、その後リヤウイングが破損したためにマシンの空力バランスが崩れてコースアウト。マシンのリヤセクションをゲートにヒットして足まわりを壊しリタイアを強いられた。以降ロバンペラはラリー・ドイツへの出場経験はなく、今回は久々のチャレンジとなる。「ここ数戦ランサーWRC05のパフォーマンスは確実に上がってきており、今回のドイツでも速さを示すことができるはずです。ドイツに向けてはターマックテストを行い、アクティブセンターデフのセッティングをはじめ多くの収穫がありました。ドイツでは正しいマシンセッティングが重要なのは言うまでもありませんが、それ以上に天候とタイヤ選択がキーになります。私がテストを行った日は路面はウェットでしたが、ドイツ向けのテストとしては最適な条件だったといえます。ドイツは非常に天候が変わりやすく、いきなり雨が降ることも多いからです」と、ロバンペラは事前のテストで好感触を得たことを証言する。そして、コースについては「ブドウ畑のステージは直角コーナーが非常に多く攻略が難しい。バームホールダーの軍事演習所内のステージはとても高速で、加えてバンピーで非常に危険です。ザールラント地方のステージは走りやすいとは思いますが、全体としてはとても難易度の高いラリーだと言えます。もっともそれは誰にとっても同じことですが。私としてはチームのために良い成績を残したいですね」と、述べている。

ガリはロバンペラに比べればこのラリーでの経験は多いが、あまり良い思い出はない。スーパー1600マシンのフィアット・プントで出場した2002年はブレーキトラブルが原因で時間オーバーとなり競技続行を中止。グループN仕様のランサーエボリューションで出場した去年は他車のマシンから出たオイルに乗りコースアウト、リタイア。ラリー・ドイツの難しさ、厳しさを良く知っている。「ターマックでのテストはラリー・ドイツに焦点を当てたものでした。結果はとても良かったのですが、それでもこのラリーはかなり特殊です。果たしてマシンがどれほど進化しているかは実際にラリーが始まってみないことにはわかりません。マシンはラリーごとに進化しており、とくに信頼性が高まっています。スムーズな走りを続けることでマシンの性能を証明することができるでしょう。ラリー・ドイツはコースがトリッキーで、バンピーで、そして狭い。もしもアクシデントが発生したら、それは去年の我々が経験したようにかなり大きいものとなる可能性があります。とにかく難しいラリーですので、まわりの意見を聞きながら冷静に戦うつもりです」と、ガリはコメントしている。

MMSP社長の鳥居勲はラリー・ドイツに対し次のように述べる。「モンテカルロ以来のターマックラリーとなりますが、テストでは良い感触を得ています。テストにはジル・パニッツィも参加し精力的に働いてくれました。その結果サスペンション、駆動系、エンジンマネージメント、そしてタイヤが進化を遂げています。去年のラリー・ドイツで我々は2台のマシンともアクシデントでリタイアという散々な結果でしたが、他のチームもこのラリーでは相当苦労しています。今回は2台のマシンがポイント圏内で完走することが目標です。そして、我々は必ずそれを達成できると信じています。ラリー・ジャパンまでの2戦、ドイツとイギリスで少しづつマシンを改良し良い成績につなげていきたいですね」

「ラリー・ドイツは非常に特殊なイベントです。そして我々はこのイベントに進化させたアクティブセンターデフをもってのぞみます」と、語るのはテクニカル・ディレクターを務める田中泰男である。「ただしアクティブセンターデフはまだ開発途上の段階にあり、今後さらに開発を続けていく必要があるのも事実です。ラリー・ドイツに関してはマシンに数多くの細かい改良を施しました。7月にフランスで行ったターマックテストの結果は良好で、ドライバーたちは良い感触を得て嬉しそうに見えました。ドイツではそのテストの成果が発揮されることを期待しています」

ラリー・ドイツは、8月25日(木)の夕方にトリアーにあるローマ時代の史跡ポルタニグラ(黒い門)でセレモニースタートを行い、翌日26日(金)より競技がスタート。第1レグはモーゼル河畔のブドウ畑を中心に合計6本のSSが設定されその合計距離は119.38km。27日(土)の第2レグはバームホールダーの軍事演習所を中心に7本のSSで構成され、その合計距離は145.94km。この日最終のSS13はセント・ウェンデルでのスーパーSSとなっている。ラリー最終日、28日(日)の第3レグはザールラント地方を中心にセント・ウェンデルでのスーパーSSを含む6本のSSが行われ、その合計距離は90.08km。リエゾン(移動区間)を含むラリー全体での総走行距離は1298.25km、うちSSはトータル19本で355.40kmとなっている。また、併催イベントとしてスーパー1600マシンによるジュニア世界ラリー選手権(JWRC)の第6戦も行われる。

  • 主なエントリー
  •   No ドライバー 車両(WRC=ワールドラリーカー)
    1 *S・ローブ シトロエン・クサラWRC
    2 *F・デュバル シトロエン・クサラWRC
    3 *T・ガルデマイスター フォード・フォーカスRS WRC04
    4 *R・クレスタ フォード・フォーカスRS WRC04
    5 *P・ソルベルグ スバル・インプレッサWRC2005
    6 *S・サラザン スバル・インプレッサWRC2005
    7 *M・グロンホルム プジョー307WRC
    8 *M・マーチン プジョー307WRC
    9 *H・ロバンペラ 三菱ランサーWRC05
    10 *G・ガリ 三菱ランサーWRC05
    11 *A・シュワルツ スコダ・ファビアWRC 05
    12 *A・ベンゲ スコダ・ファビアWRC 05
    14 D・ソラ フォード・フォーカスRS WRC03
    15 C・アトキンソン スバル・インプレッサWRC2005
    *マニュファクチャラーズ対象ドライバー

    デイリーレポート
    http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/05wrc/round11/index.html
    写真素材
    http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/e/05wrc/d/photo.html