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DATE 2005年09月26日
2005 WRC/PWRC ラリー・ジャパン 事前情報
三菱自動車、2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦 ラリー・ジャパンに3台の『ランサーWRC05』で参戦

〜 併催のFIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第7戦を含む
    グループNクラスには合計36台のランサーエボリューションが出場 〜



ランサーWRC05 (ラリー・グレートブリテン)

三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSPは、来る9月29日(木)〜10月2日(日)に北海道、帯広を中心に開催される2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・ジャパンに「チーム三菱自動車モータースポーツ」から『ランサーWRC05』3台で参戦する。三菱自動車チームからワークスノミネートを受けて出場するドライバーはハリ・ロバンペラ(フィンランド)と、ジル・パニッツィ(フランス)のふたり。さらに、若手の“ジジ”ことジャンルイジ・ガリ(イタリア)がワークスノミネート外ではあるが3台目のランサーWRC05のステアリングを握る。また、併催イベントとなるFIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第7戦には、奴田原文雄をはじめとするグループN仕様ランサーエボリューションのユーザーがエントリー。さらに、PWRCエントリー以外にも今年のAPRC第4戦ラリー北海道を制した田口勝彦をはじめ多数の選手がランサーエボリューションで出場し、グループN全体では36台のランサーエボリューションがラリー・ジャパンへの出場を予定している。

大成功をおさめた去年の第1回ラリー・ジャパンから1年以上が経過し、帯広の地にWRCが帰ってくる。前回よりも4週間ほど開催時期が遅くなったため空気は少しばかり肌寒い。しかし、9月最後の週はラリー・ジャパンのフィーバーで十勝地方は熱く燃え上がるはずだ。第1回目の開催ではワークスチームの数は4チーム、トップマシンたるWR カーの数は全部で9台だった。しかし今回ワークスチームは6チームに増え、WRカーも15台に増加。第1回目以上の盛り上がりを見せることは確実だ。そして、前回は活動休止期間中につきラリー・ジャパンを欠場した三菱自動車チームも今回は出場を果たす。それも今シーズン初となる3台体勢で。3人のドライバー、そしてコ・ドライバーは三菱自動車にとっての初めてのラリー・ジャパン出場にいつも以上に気合いが入っている。

「日本はヨーロッパの国々とは文化や生活習慣においてまったく異なります。しかし、人々はすごく親切でフレンドリー。とても素晴らしい国だと思います」と、語るのはファーストドライバーで日本には何度か来た経験を持つロバンペラだ。ロバンペラは去年のラリー・ジャパンにはプジョー・チームの一員として出場し、マシンの駆動系トラブルにも関わらず総合6位に入った。グラベル(未舗装路)のラリーを得意とし、WRC優勝経験もあるロバンペラは表彰台に上る実力を備えている。総合4位となった前戦のラリー・グレートブリテンでも第2レグの途中まで総合3位につけていた。それだけにラリー・ジャパンでは今季最高の結果が期待される。「日本は多くの人々がラリーのことを知っており、去年はコースやリエゾン(移動区間)に信じられないほど多くの人がいて応援してくれたのがとても印象的でした。ステージについてはとても狭いながらも高速で、天気が晴れでドライなら路面は硬くタイヤに厳しくなる。反対に雨が降ってウェットになると泥々にこそならないけれど非常に滑りやすくなります。決して簡単なラリーではありません。しかし、私は全力を尽くしてラリー・ジャパンにのぞみます。すべての要素がうまく噛み合えばラリー・グレートブリテン前半のように上位につけることができるでしょうし、ポディウムに立つことも可能だと思っています」と、ロバンペラ。モチベーションはいつもよりもさらに高まっている。

セカンドドライバーを務めるパニッツィは今年の開幕戦、ラリー・モンテカルロでランサーWRC05を総合3位に導くなどターマック(舗装)ラリーを得意としている。実際、これまでWRCでは通算7回優勝を果たしているがそのすべてがターマックラリー。しかし、グラベルイベントでもベテランドライバーらしく安定した走りで上位に入るだけの実力は有している。ラリー・ジャパンへの出場は今回が初めてとなるが、これまで何度かプロモーション活動で来日したことがあるため日本については良く知っている。「今シーズンWRCに出場するのはラリー・ジャパンで4回目。グラベルラリーに関しては第6戦キプロス以来となる3回目となります。私は、三菱自動車チームの一員として日本に行けることを大変嬉しく思っています。日本には東京を中心に2回行きましたがとても良い思い出があります。日本の人たちはみなとてもよくしてくれました。私にとってラリー・ジャパンは初めて出場するイベントなのでコースなどはよく知りませんが、いつものように全力でのぞみます。うまくペースノートを作成し、マシンに対して良いフィーリングを持つことができれば良い結果につながるでしょう。とにかく、三菱自動車のファンの皆さんのために精いっぱい頑張るつもりです」と、パニッツィは待ちに待ったラリー・ジャパンに対する抱負を語る。

「私のラリー・ジャパンにおける戦略は他のWRCイベントと同じ。つまりラリーのキャラクターをよく理解し、できる限りの経験を積むことを目標にしています」と、語るのは3台目のランサーWRC05のステアリングを握るガリ。去年、三菱自動車チームの若手育成プログラムで頭角を表し今季より主要メンバーのひとりとしてチームに加入した期待の若手ドライバーだ。ガリは第11戦ラリー・ドイツで総合5位に入るなど上り調子。第7戦ラリー・トルコでは、短い時間ではあったが総合1位につけるなどスピードは折り紙付きだ。ラリー・ジャパンは初出場ながら十分に好成績が期待できる。「ラリー・ジャパンは三菱自動車チームにとってのホームイベントですし、ここで良い結果を残すことができれば最高ですね」と、ガリ。なお、ガリの名字はジャンルイジが正式だが本人は「みなさん、親しみを込めてニックネームのジジ! と私を呼んでください」と言う。シアトル・マリナーズのイチロー選手が本名の鈴木一郎ではなくイチローと呼ばれているように、ガリも“ジジ・ガリ”と今後は呼ぶようにしたい。

一方、出場マシンであるランサーWRC05については開幕戦で実戦に投入し、これまで様々な改良を加えてきた。チームの技術面の最高責任者である田中泰男は「ラリー・グレートブリテンではマシンの高いパフォーマンスを確認できました。日本仕様では駆動系のアクティブセンターデフにさらなる改良を加えています。ラリー・ジャパンで今季最高の結果が出ることを期待しています」と、述べている。

「ラリー・ジャパンはチームにとってもっとも重要なラリーです」と、語るのは MMSP社長でありチームの代表を務める鳥居勲。鳥居は「ランサーWRC05は確実に進化していますし、私は選手全員が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることを信じています」と、初めて迎える日本ラウンドに大きな期待を抱く。

一方、グループNマシンによるPWRCでは奴田原に注目が集まる。奴田原は全日本ラリー選手連でこれまでにランサーエボリューションを駆り5回Cクラスチャンピオンとなった経験を持つ国内無敵の男。2004年よりPWRCにランサーエボリューションで参戦を開始し今年で2シーズン目となる。いくつかのイベントではSSトップタイムをマークするなど、その実力は既に世界の頂点に限りなく近い。「去年のラリー・ジャパンでは残念ながらマシンにいくつか問題が発生して満足な結果を残すことができませんでしたが、PWRCを2シーズン戦ってマシンもチームも私も大きく進化しました。今年は万全の状態でのぞむことができそうなので非常に楽しみです。ラリー・ジャパンのコースはとてもチャレンジングで、とくにレグ1で2回走ることになる全長50.06kmのロングステージは難関です。ストップ&ゴータイプのコーナーが数多くあるためにブレーキとタイヤには大きな負担がかかるでしょう。同じようなルートを使った7月のラリー北海道(APRC=FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権第4戦、全日本ラリー選手権第3戦)では数多くのデータを集めることができたので、ラリー・ジャパンには自身を持って出場することができます」と、奴田原。「今シーズンのPWRCはレベルが非常に高く勝つことは決して容易ではありませんが、私のターゲットはもちろん優勝です。三菱自動車のワークスチームとダブルウインを達成することができると嬉しいですねPWRCには奴田原以外にもフェデリコ・ヴィラグラ(アルゼンチン)、リカルド・エラーニ(イタリア)、ナタリー・バレット(イギリス)といった選手がランサーエボリューションで出場する。

さらに、PWRCのタイトルはかからないがグループNクラス全体に目を向ければ有力な選手がランサーエボリューションで多数エントリーしている。1999年のAPRC王者で、今年のラリー北海道で優勝を果たした田口勝彦もそのひとりだ。田口は今季のAPRCでシリーズランキング3位につけているが、ラリー・ジャパンにはまったく異なる体勢でのぞむことになる。「今回は三菱自動車ディーラーチームからの出場となります。日本全国の三菱自動車ディーラーから選抜された5人のディーラーメカニックたちが、サービスクルーとして私のマシンをメンテナンスしてくれるのが我々のチームのポイント。彼らの技術レベルと情熱はトップレベルにあります。彼らとともにラリー・ジャパンを戦うことが非常に楽しみです。私は、7月のラリー北海道で優勝したことで自信を持ってラリー・ジャパンに挑むことができます。去年から今年にかけて数多くのラリーに出場しており、最高のコンディションでラリー・ジャパンに出場することができそうです。スタートが待ち遠しいですね」と、田口は期待に胸を膨らませる。

今年のラリー・ジャパンは前回と同様に帯広にヘッドクォーター(大会本部)とサービスパークが置かれ、ラリーの中心となる。ラリー全体の流れは去年とそれほど多くは変わらないが、今年新たに3つの新ステージが追加された。さらに、第1回ではふたつに分かれていたSSをひとつにまとめたことで50.06kmという2005年WRC最長コースが誕生。クンネイワ〜ニウエオは第2回ラリー・ジャパンの勝負どころとなりそうだ。ラリーは9月29日(木)の晩に帯広中心部西2条平原通りで行われるセレモニースタートで開幕。翌日の30日(金)よりSSが始まる。第1レグは陸別エリアを中心に4本のコースを日中のサービス(北愛国サービスパーク)をはさんで2回ずつ走るコース設定。SS3とSS7は難関クンネイワ〜ニウエオとなる。そして、1日の最後には札内川の河川敷に設けられた特設コースでのスーパーSSが行われる。合計7本のSSの合計距離は3日間で最長の163.26km。10月1日(土)の第2レグは足寄エリアを中心に合計12本のSSを行いその合計距離は100.98km。第2レグ最後のSS21は、第1レグ同様札内での2台同時スタートのスーパーSSとなっている。そしてラリー最終日、2日(日)の第3レグは新得エリアで2本のコースを午前と午後で2回ずつ走り、その間に札内のスーパーSSが1回行われるという設定。合計5本のSSの合計距離は85.94kmと3日間で最短。ラリーを締めくくるポディウムフィニッシュは午後3時より北愛国サービスパークで行われる。リエゾン(移動区間)を含むラリー全体での総走行距離は1605.20km、うちSSはトータル26本で 350.18kmとなっている。

・ デイリーレポート
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/05wrc/round13/
・ 写真素材
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/e/05wrc/j/photo.html