三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSPは、来る11月10日(木)〜13日(日)にオーストラリアのパースを基点に開催される2005年FIA世界ラリー選手権(WRC)第16戦ラリー・オーストラリアに「チーム三菱自動車モータースポーツ」から『ランサー WRC05』2台で参戦する。三菱自動車チームのワークスノミネートを受けて出場するドライバーはハリ・ロバンペラ(フィンランド)と、ジジ・ガリ(イタリア)のふたり。シーズン最終戦となるグラベル(未舗装路)ラリーで、開幕戦ラリー・モンテカルロ以来となるポディウムフィニッシュを狙う。
10月中旬から下旬にかけて行われた地中海エリアでのターマック(舗装路)ラリー2連戦を終了し、WRCサーカスは最終戦を迎えるべく南半球へと移動。ラリーは例年どおり西オーストラリアの州都パースを中心に開催される。三菱自動車チームは2004年、このラリーにワークスチームとして参戦しなかったためオーストラリアを訪れるのは2003年以来のこととなる。そして、このラリー・オーストラリアを誰よりも心待ちにしているのが、グラベルイベントを得意とするファーストドライバーのロバンペラだ。ロバンペラはこれまでに7回ラリー・オーストラリアに出場経験がある。1997年に初めて出場した際はW2L(世界2リッター選手権)カテゴリーで優勝。1999年と2001年は総合6位、2002年と2004年には総合2位に入るなど得意とするイベントのひとつである。「ラリー・オーストラリアこそ真のラリーではないでしょうか。私はラリー自体もそうですが、パースの町も大好きなんです」と、ロバンペラはその魅力について説明する。「パースに行くのはいつも楽しみですね。良い思い出がたくさんありますので。以前、このラリーはレグごとにステージのキャラクターが異なり、それぞれが大変難しくチャレンジングでした。また、ほかのラリーと同様にタイヤの性能も重要です。ピレリタイヤを履く我々にしてみれば、路面温度さえ極端に上昇しなければ良い戦いを展開できるでしょう。ピレリタイヤは、ラリー・グレートブリテンやラリー・ジャパンと同様に過去このラリーで素晴らしい性能を発揮してきたましたから。マシンにトラブルさえ発生しなければ良い結果を残すことができると確信しています」
一方、ワークスノミネートドライバーとして2台目のランサーWRC05のステアリングを握るガリは、このラリーに去年初めて出場した。マシンはグループNのランサーエボリューション。結果はリタイアだった。「去年、私はランサーエボリューションでグループNクラスをリードしていました。しかし、その後SS5でコースを外れて木に激突。ラリー・オーストラリアの難しさを実感しました。コースのすぐ脇には木が迫り、道は狭くて高速でそして非常に滑りやすい。本当のことを言うと、自分としてはそれほど好きなラリーではありません。WRカー(ワールドラリーカー)で走るのも初めてのことですし、いきなり上位フィニッシュを狙うのはちょっと難しいでしょう。しかし、私が最後に出場したグラベルイベント、ラリー・ジャパンでランサーWRC05は素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。ピレリタイヤもオーストラリアの路面にはよく合っています。それゆえハード面に関しては自信がありますが、今回の私の狙いは経験を積み将来へ向けて路面の特性を学ぶこと。1年の終わりを満足できる成績で気分良く締めくくりたいですね」
主任ラリーエンジニアのロジャー・エストラーダはラリーの特長とマシンの仕様について次のように語る。「ラリー・オーストラリアの路面は角のとれた丸い小石で覆われており大変滑りやすいのが特長です。それゆえタイヤ選択がとても重要になってくる。また、マシンに関してはセッティングが決まっていたラリー・ジャパンの時と非常に似たスペックとなります」
MMSP社長でありチームの代表を務める鳥居勲はラリー・オーストラリアについて次のように語る。「ロバンペラは去年、このラリーで2位に入るなど素晴らしいリザルトを残しています。彼には今年も良い成績を期待したいですね。また、ガリに関しては経験が少ないのでとにかく最後まで走りきるように指示しました。そして、彼がちゃんと完走した時にはきっと良いポジションにつけていることでしょう。ピレリタイヤもラリー・オーストラリアではこれまで素晴らしい性能を発揮してきました。ライバルであるミシュランタイヤのユーザーと互角の戦いができるはずです。それゆえ最終戦ではとにかくハードにプッシュして、最高の形でシーズンを締めくくりたいと思います」
2005年のラリー・オーストラリアは11月10日(木)の夕方6時8分よりパースの中心部にあるグロウセスターパーク競馬場で行われる2.35kmのスーパーSSで開幕。2台同時スタートのスーパーSSは2本行われる。翌日11日(金)はパースの南方に7本のSSが用意され、第1レグの最後にはパースで再び2本のスーパーSSを実施。2日間にわたる第1レグ全体では11本のSSが用意され、その合計距離は129.54km。12日(土)の第2レグはパースの南西部でビッグジャンプとウォータースプラッシュで有名なバニングスのステージを中心に7本のSSが用意され、みたびパースで行われる2本のスーパーSSでフィニッシュ。合計9本のSSの走行距離は122.15km。そしてラリー最終日13日(日)の第3レグはパースの東部で6本のSSを走行しその合計距離は103.32km。リエゾン(移動区間)を含むラリー全体での総走行距離は1345.41km、うちSSはトータル26本でその合計距離は355.39kmとなっている。また、併催イベントとして年間登録ドライバーのグループNマシンによるプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)のファイナルラウンド、第8戦も行われ、先ごろ4年連続6回目となる全日本ラリー選手権チャンピオンとなった奴田原文雄がランサーエボリューションで出場する。
■ 主なエントリー
| No |
|
ドライバー |
車両(WRC=ワールドラリーカー) |
| 1 |
* |
S・ローブ |
シトロエン・クサラWRC |
| 2 |
* |
F・デュバル |
シトロエン・クサラWRC |
| 3 |
* |
T・ガルデマイスター |
フォード・フォーカスRS WRC |
| 4 |
* |
R・クレスタ |
フォード・フォーカスRS WRC |
| 5 |
* |
P・ソルベルグ |
スバル・インプレッサWRC2005 |
| 6 |
* |
C・アトキンソン |
スバル・インプレッサWRC2005 |
| 7 |
* |
M・グロンホルム |
プジョー307WRC |
| 8 |
* |
D・カールソン |
プジョー307WRC |
| 9 |
* |
H・ロバンペラ |
三菱ランサーWRC05 |
| 10 |
* |
G・ガリ |
三菱ランサーWRC05 |
| 11 |
* |
A・シュワルツ |
スコダ・ファビアWRC |
| 12 |
* |
C・マクレー |
スコダ・ファビアWRC |
| 14 |
|
D・ソラ |
フォード・フォーカスRS WRC |
| 15 |
|
A・ウォームボルド |
フォード・フォーカスRS WRC |
| 16 |
|
M・ストール |
シトロエン・クサラWRC |
| 17 |
|
X・ポンス |
シトロエン・クサラWRC |
* マニュファクチャラーズ対象ドライバー
- ・ デイリーレポート
- http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/05wrc/round16/
- ・ 写真素材
- http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/e/05wrc/aus/photo.html