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DATE 2003年10月27日
2003年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ第8戦(最終戦)
「UAEデザートチャレンジ2003」

三菱自動車『パジェロエボリューション』ペテランセルが2年連続総合優勝
スーザ(三菱ストラーダ)はクロスカントリーラリー・ワールドカップ年間チャンピオン*を獲得

04年ダカールラリー(通称パリダカ)の前哨戦となる自動車ラリーの「UAEデザートチャレンジ2003」は10月20日(月)のプロローグランの後、21日(火)〜24日(金)の4日間に渡り、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイを起点に1932.3キロ(うちSS=競技区間1460.4キロ)で開催され、三菱チームから『パジェロエボリューション』で参戦のステファン・ペテランセル(フランス)が15時間19分20秒で走り優勝した。

2位はジャン-ルイ・シュレッサー(フランス、シュレッサー・フォード)15時間35分09秒、3位はグレゴワール・ドメビウス(ベルギー、BMW・X5)16時間29分51秒、4位にカルロス・スーザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)が16時間30分05秒で入賞した。

ペテランセルは昨年に続くこのラリー2連覇を達成。また、4位のスーザは、2003年F1Aクロスカントリーラリー・ワールドカップの年間チャンピオン*を獲得した。
(*スーザのタイトルは12月に予定されているFIAの公式発表を持って決定する。)

【最終総合成績】
順位 ドライバー 車両(クラス) タイム
1 S・ペテランセル 三菱パジェロエボリューション(T2) 15時間19分20秒
2 J-L・シュレッサー シュレッサー・フォード(T2) 15時間35分09秒
3 G・ドメビウス BMW・X5(T2) 16時間29分51秒
4 C・スーザ 三菱ストラーダ(T2) 16時間30分05秒
5 A・マイヤー 三菱パジェロ(T2) 17時間34分47秒
6 A・マッカー ランドローバー(T2) 18時間53分30秒
7 B・ハスブーア GM(T2) 19時間32分08秒
8 M・サウカンズ OSC(T2) 19時間37分42秒
9 S・アルハメリ 日産パトロール(T1) 19時間40分11秒
10 Y・アルヘレイ GM(T2) 20時間06分21秒

1位のタイムはSS合計所要時間とペナルティーの合計
T1=プロダクション部門、T2=スーパープロダクション部門
2位以下のタイムはトップとの差(出走51台/完走24台)

■第1レグ 増岡浩、転倒で痛恨のリタイア!
ラリーは20日(月)ドバイの海岸地帯に設けられた特設会場でのプロローグランで出走順を決定。翌21日(火)にUAEの首都アブダビでセレモニースタート、その後広大なルブアルハリ砂漠で第1SSを行った。

スタート早々予想外のハプニングが発生する。スタート直後の22km地点で増岡浩が転倒、リタイアを喫する。増岡は第1SSのスタート直後から快調なペースで走行を続け、約22km地点で先にスタートしたチームメイトのミキ・ビアシオン(イタリア、三菱パジェロエボリューション)に追いつく。ペースが落ちていたビアシオンを追い越そうと時速100キロで横に並んだところ、砂のギャップではね上げられ増岡は前転。ボディやラジエターにダメージを負い走行不能となってしまった。

増岡は「残念な結果ですが、今回のラリーでシェイクダウンを行いマシンの調子が良い事は確認できました。気持ちを切り替えて04パリダカにのぞみます。」と、前向きに語った。

幸いにしてクルーは大事には至らなかったが、優勝候補筆頭の増岡が初日で姿を消す波乱の展開。結局、この日は500.8キロ(うちSSは318.95キロ)を走行しジニール・ドゥビリエ(南アフリカ、日産ピックアップ)がトップでフィニッシュ。2位はグレゴワール・ドメビウス(ベルギー、BMW X5)、3位はミキ・ビアシオン(イタリア、三菱パジェロエボリューション)、4位はステファン・ペテランセル(フランス、三菱パジェロエボリューション)と、三菱チームは上位につけラリー初日を終えた。

■ 第2レグ ペテランセルが総合1位に浮上!
UAEデザートチャレンジ2003は22日(水)に2日目第2レグを迎え、アブダビ南方のリワ・オアシスをスタート。サウジアラビアとの国境付近を中心としたエリアで466.86キロ(うちSS=競技区間388.5キロ)を走行した。本格的な砂丘ステージが始まるこの第2レグでは、マシンの総合性能とドライバーのスキルが要求される。そこで一躍トップに躍り出たのが昨年のこのラリーの覇者ペテランセル。彼のドライブするパジェロエボリューションは、2位のドメビウスに16分以上のタイム差をつけ総合1位に浮上。ラリー2日目にして大きなアドバンテージを築くこととなった。

ペテランセルのチームメイト、ミキ・ビアシオンは1速ギヤの低いスピードでまさかの転倒。フロントウインドウを失い、さらには助手席側のドアも脱落するなどしてタイムをロス。前日の3位から4位へとポジションを下げた。一方、女性ドライバーとして注目を集めるアンドレア・マイヤー(ドイツ・三菱パジェロ)は、前日の10位から一気に6位へとジャンプアップ。ディーゼルエンジン搭載車ではドメビウスに次ぐ2番手という好ポジションにつけた。

■ 第3レグ ペテランセル首位をキープ。ビアシオンはリタイア
 ラリーは中間地点を折り返し後半戦に。23日(木)の3日目第3レグも前日に引き続きルブアルハリ砂漠の砂丘が戦いの舞台となり、435.2キロ(うちSS=競技区間359.6キロ)を走行。第2レグで鮮やかにトップへと躍り出たペテランセルは、この日砂丘で2度スタックをするが約15分をロスしただけで無事にフィニッシュ。総合1位を守りきった。

ビアシオンは前日に続き第3レグもふたたび転倒。ステージ中盤のPC3にはたどり着いたものの、体調を崩しており大事をとってリタイアすることとなった。クロスカントリーラリー・ワールドカップでシリーズリーダーのスーザもこの日砂丘で転倒。彼のマシン三菱ストラーダは完全に引っくり返ってしまったが、なんとか体勢を立て直しラリーに復帰。このハプニングで30分ほどタイムロスをしたが、総合3位でキャンプ地に戻ってきた。

また、マイヤーは堅実な走行で前日よりもひとつ順位を上げ5位へとポジションアップ。第3レグが終了した時点での順位は1位ペテランセル、2位シュレッサー、3位スーザ、4位ドメビウス、5位マイヤーとなった。

■第4レグ ペテランセルが大会2連覇達成!三菱チームは04パリダカに向けて万全の体制
 24日(金)、競技はいよいよ最終日、第4レグはアブダビ南方のビバーク地リワ・オアシスを出発しドバイへと戻る529.45キロを走行。そのうちSS=競技区間は2ヶ所で設定され合計393.35キロにのぼる。第3レグ終了時点で2位シュレッサーに対し13分近いリードを築いているペテランセルは、この日順調に走行。完全に自分のペースで走りきり見事トップでフィニッシュ。SS合計タイム15時間19分20秒で昨年に続きUAEデザートチャレンジ2連覇を達成した。

ペテランセルにとっては約1年ぶりとなる勝利。パリダカ、そしてイタリアンバハと、惜しいところで優勝を逃してきただけに喜びもまたひとしおだ。「今日はマシン、ナビゲーションとも完璧で自信を持って走ることができた。最終ステージはとても長く感じられたが、自分のペースで走り完全にラリーをコントロールできたと思う。ようやく勝つことができてとても嬉しい。」と、ペテランセルは喜びを語った。

クロスカントリーラリー・ワールドカップのタイトルを狙うスーザは前日よりひとつポジションを下げたが4位でゴール。総合ポイントでライバルのシュレッサーを引き離し、堂々シリーズチャンピオンに輝いた。

また、マイヤーも三菱パジェロを無事ドバイのフィニッシュランプまで導き5位でゴール。女性ドライバーとしては最上位、ディーゼルクラスでは2位という好成績でラリーを終えた。総合では1位ペテランセル、2位シュレッサー、3位ドメビウス、4位スーザ、5位マイヤーとなり三菱車がトップ5に3台も入るという快挙を成し遂げた。
三菱チームにとって、今回の参戦テーマであった『パジェロエボリューション』の最終調整は無事完了。来年1月1日から始まる2004年パリダカに万全の状態で総合優勝を狙う。