三菱自動車のモータースポーツ統括会社MMSP GmbHは、11月8日、2004年世界ラリー選手権(以下WRC)に参戦する新型『ランサーWRC(ワールドラリーカー)』セカンドカーのドライバーとして新たにダニエル・ソラ(28歳、スペイン)と、ジャンルイジ・ガリ(30歳、イタリア)を起用すると発表した。
三菱自動車は、既に公表しているファーストカードライバーのジル・パニッツィ(37才、フランス)、セカンドカードライバークリスチャン・ソルベルグ(25才、フィンランド)と合わせ、4名体制で2004年のWRC全16戦に参戦する。
尚、パニッツィは16戦全てに参戦し、ソルベルグ、ソラ、ガリの3名はイベントごとに交代で『ランサーWRC』のセカンドカーをドライブする。またWRカーで出場しないイベントは、より多くの実戦経験を積むため、グループN仕様の『ランサーエボリューションVIII』でエントリーする。
パニッツィは今シーズン8戦参戦、ターマック=舗装ラリーでは圧倒的な強さを示し、今年もシリーズ第13戦カタルニアで優勝。最近ではターマックだけでなくグラベル=未舗装路のラリーでも好結果を残しオールラウンダーとしての評価が急速に高まっている。
パニッツィとともに、プジョー時代に車両開発をしたMMSPのテクニカルディレクター、マリオ・フォルナリスは次のように語った。「私は、ジルを再び同僚として迎えられることを非常に嬉しく思っている。ジルは何度も優れた闘争心と成功する秘訣を我々に見せ付けてくれた。つい先日のスペインで見せた感動的な勝利がそれを裏付けている。彼はドライバーとしても最高の1人だが、クルマに関する情報をエンジニア達に最適な手段で伝えられるので、開発ドライバーとしても最高の1人だ。これまでも私たちは素晴らしい関係を築いてきた。だから私は三菱自動車新たな挑戦に彼とともに臨むことを非常に楽しみにしていいる。」
セカンドカードライバーの1人、ソルベルグは、1997年にラリー初参戦。今年のWRC第8戦ドイツラリーでは『ランサーエボリューションWRC2』のステアリングを握り、総合14位でフィニッシュしている。なお、ソルベルグは今シーズン限りで現役を引退するトミ・マキネンのコ・ドライバー、カイ・リンドストロームとペアを組むことが決定している。
ガリは1994年にラリーを始め、2000年はイタリアラリー選手権でグループN優勝。WRCにもグループNマシンで参戦し、1998年はシリーズ6位を得ている。
イタリア人のガリは、同じくイタリア人のグイド ドゥアモーレがナビゲーターをつとめる。ガリは1994年にラリーに初参戦し、2000年のイタリアラリー選手権でグループNのタイトルを獲得、WRCにもグループNマシンで参戦し、1998年はシリーズ6位を得ている。なお、ドゥアモーレとは1998年のサンレモラリーからのコンビである。
ソラは、アレックス・ロマーニ・バルセルスとともに参戦する。このスペイン人のペアは2002年のカタルニアラリーを制し、以来2年間WRCに参戦してきた。2002年のジュニアWRCチャンピオンであり、今シーズンは(主に)世界プロダクションカー・ラリー選手権に参戦。ドイツラリーでクラス優勝を飾りシリーズ5位という成績を残している。
MMSP GmbH社長スヴェン・クアントは「新生三菱WRCチームにパニッツィと若い3名のドライバーを迎えることをとても喜んでいる。我々の目標のひとつは将来に向けてグループN出身の若手をWRCのトップドライバーとして育て上げること。そして、今回加入した若い3名はみな、素晴しい才能を備えていると確信している」と、語っている。