三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSP GmbH.は、来る2月5日(木)〜8日(日)にスウェーデンのカールスタッドを中心に開催される2004年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦のスウェディッシュラリーに「チーム三菱自動車モータースポーツ」から『ランサーWRC04』2台で参戦する。
三菱自動車は、1年間のWRC活動休止期間を経て出場した2004年WRC第1戦モンテカルロラリーで総合6位を獲得し、上々の結果で復帰第1戦を飾った。『ランサーWRC04』は雪道と舗装路が混在する難しい路面コンディションにも関わらず安定した速さを見せ、潜在能力の高さを周囲に強くアピールした。
そして第2戦のスウェディッシュラリーでは、ファーストカーに第1戦モンテカルロラリーで三菱自動車のWRC復帰初戦を6位で飾ったジル・パニッツィが、実弟エルベ・パニッツィとともに参戦。セカンドカーには、スウェディッシュラリーで過去3度の参戦経験を持つフィンランド人ドライバーのクリスチャン・ソルベルグを起用。ソルベルグは同じフィンランド人で元トミー・マキネンのコ・ドライバー、カイ・リンドストロームと組んでの参戦となる。
スウェディッシュラリーはシリーズ唯一のフルスノーイベント。最低気温はマイナス30度程度まで下がり、路面は雪や氷で覆われる。そのため特殊な極細のスパイクタイヤを履き、凍結したスカンジナビアの道を猛スピードで駆け抜ける。平均スピードは全WRCイベント中1-2を争う高速で、地の利と経験が重要とされる特殊なラリーとして知られる。また、近年ではステージによって、雪や氷が溶け地面が露出するケースも頻発。タイヤ選択などの戦術面でも難易度の高いイベントとなっている。
尚、三菱自動車は、2月5日(木)のシェークダウンから2月8日(日)の最終レグまで、スウェディッシュラリーの最新情報を同社のホームページを通じて紹介する。
1. デイリーレポート
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/04wrc/round2/index.html
2. 写真素材
http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/04wrc/round2/daily.html
■三菱自動車チームのエース、パニッツィは今年が初めてのWRCシリーズフル参戦。ターマック(=舗装路)ラリーでは圧倒的な強さを誇るパニッツィだが、スウェディッシュラリーは過去1度しか出場したことがない。「私はここでの経験が少ないため、どのように走り、またどのようにマシンをセッティングしていったら良いかというノウハウをあまり持っていません。ただし、モンテカルロラリーの雪道を無事走りきれたことでスウェディッシュラリーでも十分戦えると思っています。またこのラリーでの経験豊かなチームメイト、ソルベルグもいることですし、私は完走を目指し、なるべく長い距離を走り今後のために多くのデータを蓄積できるようにと考えています」とパニッツィ。
■セカンドドライバーは、前戦モンテカルロでのジャンルイジ・ガリ(イタリア)に代わり、クリスチャン・ソルベルグが務める。三菱自動車チームは今年、若いドライバーに多くのチャンスを与えるべく3人の才能あるドライバーをイベントごとに使い分ける方式を採用。ガリ、ソルベルグのほか2002年のジュニアWRC王者、ダニエル・ソラ(スペイン)がセカンドドライバーとしての資格を与えられている。
今回は、ソルベルグが北欧の出身ということもあり『ランサーWRC04』のステアリングを握ることとなった。ソルベルグは2001年こそリタイアしているが、2002年はグループNマシンによるPWRC(=プロダクションカー世界ラリー選手権)で優勝。2003年はワークスマシンの『ランサーエボリューションWRC2』で総合12位に入っている。「このスウェーデンが私にとって本当の意味でのワークスドライバーデビューとなるため、とても楽しみにしています。事前にテストする時間が少なかったので今回の目的は完走してデータを収集することですが、マシンが思い通りに動けば良いタイムを刻むことも可能だと思います。いくつかのステージでは皆さんを驚かすことができるかもしれません」と、ソルベルグは慎重な姿勢を見せつつも自信に満ちたコメントをしている。
■なお、今回はPWRCのシリーズ第1戦となるために数多くのグループNマシンがエントリー。チーム三菱自動車モータースポーツは、ソルベルグ以外のふたりの若手ドライバー、ガリとソラにグループN仕様の『ランサーエボリューション』のステアリングを委ねる。また、かつて三菱自動車のワークスドライバーとして活躍したヤニ・パーソネン(フィンランド)や、2000年のグループN王者マンフレッド・ストール(オーストリア)も『ランサーエボリューション』で出場。他にもアリスター・マクレー(イギリス、スバル・インプレッサ)や日本の新井敏弘(スバル)など数多くの元ワークスドライバーが出場することで、PWRCは例年以上の盛り上がりを見せることが予想される。
■ラリーは5日(木)の夕方にストックホルムの西約250キロに位置する学園都市カールスタッド中心部でセレモニースタートを行ない、翌6日(金)より本格的に競技がスタート。1号車は早朝6時30分にカールスタッドを出発し、北方に85キロ離れたハグフォースへと移動。ここにサービスパークが設置され実質的にラリーの中心地となる。6日(金)の第1レグは合計5つのステージ145.8キロが用意され、総走行距離は702.75キロ。1日の最後にはハグフォースで恒例のスーパースペシャルステージが行われる。7日(土)の第2レグは早朝5時30分にカールスタッドを出発し、合計8つのステージ152.4キロ、総走行距離683.14キロを走り終えて夕方7時36分にカールスタッドに帰還。最終日、8日(日)の第3レグは早朝5時30分にカールスタッドを出発し、夕方4時38分にカールスタッドでフィニッシュ。合計6つのステージ96.6キロが用意され、総走行距離は595.79キロ。ラリー3日間の合計ではステージが全19箇所394.8キロ、総走行距離は1981.68キロとなる。